先日、お友達に誘ってもらい行ってきました。
会場に到着して驚いたのは、人の多さ。
ムーミンの人気の高さに驚きです。
会期は12月7日(水)までともうすぐ終わりなのですが、
ムーミンの絵本のかわいさに感動したので、ちょっと書いてみたいと思います。
ムーミンの魅力といえば何でしょうか。
白くて丸っこくてかわいく、妖精という設定もなんだか魅力的です。
ムーミン意外の登場人物、ミイやスナフキンなど、
日本のアニメには出てこない異国のセンスを感じるのもまた魅力的。
ちなみに、世界で最もファンが多いのは、日本だそうです。
ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの「ムーミン・シリーズ」
と呼ばれる一連の小説で世に出ました。
ムーミンの主人公であるムーミントロールの「トロール」は
北欧の民間伝承に登場する妖精の一種だそうです。
トーベ・ヤンソンは、小説から着想を得て、絵本を作ります。
それが私たちの知るムーミンの始まりなんです。
下の絵本を見てください(クリックするとamazonに飛びます)。
トーベの絵本です。絵が外国っぽいですよね。
それから どうなるの? (講談社の翻訳絵本―トーベ・ヤンソンのムーミン絵本)
ムーミン谷へのふしぎな旅 (トーベ・ヤンソンのムーミン絵本)
こちら、とっても魅力的なんですが、シュールでちょっと難しい。
子どもたちに読むにも、大人が「??」となっちゃいそうなお話なのです。
そこでオススメなのが、リーナ&サミ・カーラ夫妻のリメイク版の絵本です。
トーベの世界観を尊重しながらムーミン絵本を新たに描きおこしたものです。
かわいいムーミンのイラストをフィンランドらしい色彩やタッチで描き出されている、
とってもアートな作品。
それが今回の展示のメインなんです。
その中でも特に私がおすすめしたいのが、こちら。
「ちびのミイがやってきた! ミイのおはなしえほん」です。
どんなお話かというと。
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ある晩、ムーミン屋敷に、ミムラ夫人が17人の娘たちを連れてやってきました。
(その絵がまたシュールなんです。ある晩急にやって来るもんだから、
ムーミンパパは、ライフルを持って警戒しているのです。
そして窓には、夫人と17人の子どもたちの影。この絵がたまらない)。
3日3晩、ミムラ夫人と娘たちはムーミン屋敷に居座り、部屋をめちゃくちゃにしました。
(ちなみに、ミムラとはお団子ヘアーの種族。ちいさなミムラ夫人の娘たちの
いたずらを描いた絵がまたかわいいんです)。
ミムラ夫人たちが帰った後も、誰かがいる気配がして……
探してみたら、1番小さな末っ子のミイがいましたとさ。
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ざっくり言えばこんなお話なんです。
まず、ミイが17人姉妹だったことに驚きです。
そもそも、ムーミンの設定の詳細がおぼろげな記憶しか残っていない。
私たちの世代は子どもの頃、アニメで見ているのですが、
この展示で見るものとなんか違う気がする……。
そもそも、どんなアニメだったのか調べてみると、なんと
日本では3シリーズも放映されていたのです。
世界名作劇場で1969年と1972年に2度。
(「ねぇ!ムーミン」の歌で知られるのは、72年版)
「楽しいムーミン一家」というシリーズは1990年に放映されています。
世界名作劇場のムーミンは、なんと原作者からのクレームが来るほど
アレンジされていたそうです。
絵を見る限り、たぶん私の中の記憶は、72年の世界名作劇場のムーミンの
おそらく再放送でしょう。
私の中にあるムーミン像とのズレはここにあるようです。
今回、展示で見たような、アートなムーミンの世界は知りませんでした。
その世界観、絵の素晴らしさにすっかり魅了されてしまいました。
子どもにプレゼントするのにおすすめしたい絵本です。
このシリーズは、他にもこんなのがあります。
本屋さんで出くわす機会があれば、ぜひ一度手に取ってみてください!
【会場】松屋銀座8Fイベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
【会期】2016年11月30日(水)〜12月7日(水)
【料金】一般500円、小中学生300円
【URL】http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20161130_moomin_8es.html