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【アフリカ大陸縦断008】世界遺産ゴンダールの城と初めてのインジェラ(@ゴンダール/エチオピア)

食べ物も美味しいゴンダール!

早朝、ものすごく大音量のアザーンが鳴り響いた。
エチオピアは、キリスト教徒とイスラム教徒が二分する。
まだまだ寝足りない朝。
ホテルのテラスで、ゴンダールの町を眺めながら一服する。
きれいな建物の間に、トタンを貼り合わせたボロい家がたくさんあった。
貧富の差が激しそうだ。

ゴンダールの風景

ゴンダールの風景

チェックアウトすると、当初の目的地だったミケール・ホテルに移った。
久しぶりにくつろげそうなレベルのホテルだ。
荷物を移すと、町の中心にあるATMに行き、
限度額いっぱいのエチオピア・ブルを引き出した(4,000ETB)。
荷物をくくりつけられたロバが飼い主に叩かれながら、
歩いて行くところに何度も出くわした。

なぜかどの人もロバを2頭ずつ連れている

なぜかどの人もロバを2頭ずつ連れている

宿に戻ると、ユキちゃんとリョウヘイ君と一緒に朝食に出かけた。
ホテルの前にあるレストランに入る。
玄関口には、草が敷かれている。
これは、どの種類の店でも同じようにある習慣だ。
生ビールのサーバーを見て、飲まずにはいられなくて、朝から乾杯。
小さいジョッキは6ETB、
日本円にして約36円と、世界中類を見ない安さだ。
店には肉屋が併設されていて、そこから肉が運ばれ、
中のキッチンで調理をするという仕組み。
町中には、同じシステムの食堂がいくつもあった。

どのレストランにも併設されている肉屋さん

どのレストランにも併設されている肉屋さん

メニューには、アムハラ語に加え、英語の表記もあるのだけど
めちゃくちゃ過ぎてよくわからなかった。
まだ挑戦的なものを食べたくなくて、ブレッドの欄にあった
サンドイッチを注文したのだけど、なぜか炒飯とパンが出てきた。
それはそれでよし。
ユキちゃんとリョウヘイ君は、シェケラという肉料理と
シロという現地の料理を頼んだ。
日本人旅行者に、まるで雑巾と噂される
エチオピアの主食、インジェラが付いていた。
少し分けてもらって、味見。
灰色のクレープのような見た目、味はほんのり酸っぱい。
雑巾との表現はあながち遠くはない。
とりわけ、シロは美味しかった。
熱々のポットの中でぐつぐつと煮えたぎるドロッとした
カレーのようなソース。
インジェラに付けて食べる。
ここの店では付け合せも豊富で栄養のバランスもよい。

シェケラとインジェラ

シェケラとインジェラ

シロと付け合わせとインジェラとバケット

シロと付け合わせとインジェラとバケット

満腹になって、部屋に戻ると、熱いシャワーを浴びた。
そして、着ているものを全部洗濯した。
もう1度ビールを飲みに行ったけど、
雨が降りだし、寒くなってすぐに退散。
8月は雨季らしい。

今日はゆっくりする日。
久しぶりに部屋でWi-Fiの使える宿なのでブログの更新もした。
夕方、停電した。
部屋にいても暗いので、ユキちゃんとリョウヘイ君を誘って
晩ごはんを食べに出かけた。
どうやら町全体が停電らしい。

タッチ

タッチというお酒

昼と同じくホテルの前のレストランへ。
さっそく注文するのは、ビール。
周りを見ると、ガラスの壺に入ったオレンジ色の飲み物を飲んでいた。
タッチという蜂蜜のお酒で、甘い香りがする。
一口味見させてもらった。甘過ぎず、なかなか悪くない。
シロを食べたけど、暗くて何を食べているのかわからず。
料理は視覚で味わう部分も大きいなと思った。
電気が復旧しそうな感じもなかったので、早く寝ることにした。

翌朝、9時半、宿のスタッフにゴンダール城の行き方を聞いてから宿を出た。
天気がよかった。
前に泊まっていたホテルのレストランで朝食にした。
シロを注文する。
ここのシロは付け合せがなく、パンもインジェラだけ。
インジェラ、苦手かもしれない。
ほとんど残してしまった。

ゴンダールの中心

ゴンダールの中心

レストランを出ると、町を歩いた。
道の脇にいる物乞いは、スーダンよりも多い。
町の中心には、靴磨き屋がたくさんいた。
靴磨きという表現はここでは適さないかもしれない。
革靴もスニーカーもサンダルも、
スポンジに洗剤と水を付けてゴシゴシ洗う。
町の中心を越えると、城壁が見えて来る。

城の手前にある広場には人集りができていて、
人々がものすごく盛り上がっていた。
中を覗き込むと、フットサルの試合が行われていた。
城壁沿いを歩くと、入り口かと思われる場所がいくつかあったが、
それは教会の入り口だった。
しばらく歩くとゴンダールの城の入り口に到着。

フットサルの試合

フットサルの試合

チケットを買い(200ETB)、中に入って行く。
ここは、17〜19世紀の200年間、ゴンダール王朝時代に建てられた
6つの城と12箇所の城門が残る世界遺産だ。
建国の王ファシリデスは、民をマラリアから守るために
標高2,300Mのゴンダールを首都にしたんだとか。

アフリカのような土地に、中世ヨーロッパのような城塞が建っていることから
「不思議の城」と呼ばれたそう。
ポルトガル・フランス様式を取り入れていて、
インド人建築家によって建造されたともいわれているらしい。
ほんとに、不思議な城だ。

ファシリデス王の城

ファシリデス王の城

左がヨハンネス1世の
図書館

左がヨハンネス1世の図書館。ヨハンネス1世は貧しい人を助けたことでも有名

草むらの中にある小道を歩いて行くと、城が見えて来る。
右手に豪華なファシリデス王の城があって、城門がその左手に。
そのさらに左にはファシリデス王の息子・ヨハンネス1世の
図書館があって、その左に法廷だった建物がある。
入り口を入ってすぐそれらが見渡せ、なんだか異世界に行ったような気分。
観光客も多すぎないので、1人のんびりと見て回ることができる。

左は法廷だった建物

左は法廷だった建物

ファシリデス王の城の奥にはイヤス王の宮殿。
ライオンの檻だったところ、ダビド王が作った音楽の間、
最後にバカファ王の宮殿を見て、出口を出た。

バカファ王の宮殿

バカファ王の宮殿

城壁沿いを入り口まで戻り、そのまま中心地に向かって歩いた。
ゴンダールは、 シミエン国立公園へのトレッキングやダナキルツアーへの
起点の町の1つなので、ツアーの勧誘がとにかく多い。
中心地に戻ると、ちょっといい感じのバーに入ってビールを飲んだ。
少し離れたところにあるファシリデス王のプールに行くかどうか迷っていると、
雷の音が聞こえてきた。
ダナキルツアーに備えて、ATMでエチオピア・ブルを降ろし、宿に戻った。

ちょっといい感じのバー

ちょっといい感じのバー。中心の像のすぐ近くにある

ホテルに近づくと大粒の雨が降り出した。
部屋に戻ると、雨の音が一層激しくなり、しばらくすると停電した。
ユキちゃんが心配してやって来た。
廊下の窓を見ると、目の前の通りが川のようになっていた。
雨季でもこれくらい降るのは珍しいらしいと、現地の人が言っていたらしい。
雨が止むと、電気が復旧した。

お腹が空いて、前のレストランに昼食に行った。
隣のテーブルの男は、生肉をインジェラで包み、ソースを付けて食べていた。
この国には、生肉を食べる習慣がある。

それから、町に出かけた。
トタン製の家から出てきたおばさんは、片言の英語で陽気に話しかけてくれた。
右肩と右肩を合わせるのがこの国の挨拶のようだ。
バスターミナルまで案内してくれる男の子もいた。
エチオピア人は、インド人のような自己主張の強さがある。
ほとんどが良い人である厳格なイスラムの国とは違って、
悪い人と良い人を見分けていかなくてはいけない空気感。
バスターミナルに着くと、シュレイ行きのチケットを買った。
バスターミナルは閉まる間際だったみたいだ。
チケットを買えてよかった。

町の中心に戻ると、「TELE CAFE」という店に入った。
ビールばかり飲んでいるが、エチオピアといえばやっぱりコーヒー。
日本でも、エチオピアのコーヒー豆は何度か買ったことがある。
指差しで、マキアート(カプチーノ)を注文した。
濃いコーヒーがめちゃくちゃ美味い。

マキアート

マキアート

明日は、半月一緒に旅をしたユキちゃんとリョウヘイ君とお別れなので、
夜には一緒に飲みに行った。

この国もまた夜行バスが禁止されているため、明日のバスも早朝出発だ。
早く寝なくてはいけない。

ゴンダールの宿:Michael Hotel

【住所】Kebale 13, Gonder 419, Ethiopia
【料金】200ETB(シングル、トイレ・シャワー付き)
【設備】Wi-fi
【評価】★★★★

移動:カッサラ→ゴンダール

【アフリカ大陸縦断006】タカ、トティー、ムクラーム!岩山を眺めコーヒーを(@カッサラ)を参照

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