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【アフリカ大陸縦断007】もうすぐビールだ! エチオピア入国(@〜ゲダレフ〜ガラバット〜/スーダン)

バスで移動、移動! 砂漠から緑溢れる高地へ

夜に2つ、朝に2つ、蚊に刺されてしまった。
アフリカの宿は、密室性の低い部屋ばかりなので
部屋自体にする蚊対策よりも身体に直接する蚊対策の方がよさそうだ。
マラリアが少し心配。

昨夜からの雨で、肌寒いくらい気温が下がった。
昨夜、片言の英語しかしゃべらないレセプションのおじさんに
タクシーを頼んでおいたら、案の定タクシーは来なかった。
まだ寝ていたスタッフを起こし、タクシーを呼んできてもらう。
5時すぎに出発。

昨日のバスターミナルに向かった。
昨夜の雨は、地域により激しく降ったらしく、
ガッシュ川の水が橋のすぐ下まで増水している。

タクシーの運転手は、バスターミナル内の
ゲダレフ行きのバスの近くまで連れて行ってくれた(20SDG)。
タクシーを降りると、バスの荷台に荷物を詰め込んだ。
運転手に何時に出発するのか聞くと、人が集まり次第出発するとのこと。
客はまだ、私たちだけだった。
近くのシャイ屋で、ミルクシャイを飲んでゆっくりした。
そのお代は近くにいたおじさんたちが支払ってくれた。

カッサラのバスターミナルのシャイ屋さん

カッサラのバスターミナルのシャイ屋さん

私たちが荷物を預けたバスは、あまりに客が集まらなくて、
運行を中止したため、別のバスに荷物を移した。
バスの中でのんびりと客が集まるのを待った。
タバコを吸いに出ると、物売りの男の子が話しかけてきた。
英語の練習がしたいらしかった。
彼としゃべっていると、バイクに乗ったおじさんが近づいてきて、
パスポートを見せろと言われた。
男の子によると、どうやらこのおじさんは警察官らしく、私服警官が
こういう風に見回ることは、スーダンでは当たり前のことらしい。

ようやくバスの乗客が集まったのは、8時頃のこと。
バスが出発する前からウトウトしていて、出発すると爆睡した。
目が覚めたら、砂漠に木々が見えるようになっていた。
昨日の雨の影響で曇り空だ。
小さい家が見え始めたと思ったら、
11時頃、ゲダレフのバスターミナルに到着した。

周りにいる人に教えてもらいながら、ガラバット行きのバス乗り場まで、
ミニバスを2度乗り継いだ(合わせて6SDG、荷物代含む)。
ゲダレフの町は、意外にもしっかりしていた。
スーダンは南西の方が豊かに見える。

スークの近くにあるターミナルに到着すると、
ゲダレフ行きのバスはすぐみつかり、乗り込んだ。
ターメイヤ・サンドを昼食にした。

ゲダレフのバスターミナルにいたおじさんたち

ゲダレフのバスターミナルにいたおじさんたち

客が集まると出発。
エアコンの付いていない小さなバス。
窓からの風は心地よかった。

ウトウトと眠りについて、2時間以上経った頃、景色が大きく変化しだした。
土の大地に雑草が生え、木々が生い茂る。
ずっと広い砂漠の平地だったのに、遠くに山が見えだした。
湿気を帯びた空気。
自然が豊かになっていく。

エチオピアに近づくと緑豊かに

エチオピアに近づくと緑豊かに

ガラバット国境

ガラバット国境

ゲダレフからガラバット国境までは、結局3時間かかった。

バスの着いた場所には1本の舗装路があり、
それはエチオピアに続いているようだった。
まずは、スーダン側のイミグレーションに行った。
エジプト側のイミグレーションに比べてかなり見劣りする建物。
出国カードを書いて窓口に行くと、出国スタンプをすんなりと押してもらえた。

余ったスーダン・ポンドを両替しなくてはいけない。
前情報では、エチオピアまで行ってしまうとレートが悪くなってしまう。
周辺にいた人に聞きながら、2軒の両替商を訪ねた。
公式レートは、1SDG=3.43ETBであるのに対し、
1SDG=2.34ETBまでしかどうあがいてももらえなさそう。
両替できなければ、紙屑になってしまうし、
ゴンダール行きのバスがなくなってしまう恐れがあったので、
それで手を打つことにした。

両替を済ませると、エチオピア側のイミグレーションに行った。
こちらのイミグレーションは、掘っ建て小屋だった。
係の男性と女性が座っているデスクに行くと、体温を計られた。
エボラ対策だ。
それから、イエローカードの提示を求められた。
入国スタンプをもらうと、次は税関。
イミグレーションから少し離れたところにある税関もまた掘建て小屋だった。
税関の職員は、バックの中を簡単にチェックすると、通してくれた。

前情報では、ゴンダールに行くバスは4時までとあって、
その時すでに30分以上過ぎていた。
税関の職員が言うには、この先にバスの出ているところがあるとのこと。
トゥクトゥクに乗って急ぐ(20ETB)。

ゴンダール行きバス乗り場

ゴンダール行きミニバス乗り場

スーダンから続く道の坂を上ったさらに先に、
ミニバスが並んでいる場所があった。
ゴンダール行きのミニバスはすぐにみつかり、乗り込んだ。
エチオピア人は陽気だ。
物珍しそうに私たちに群がって、話しかけてきた。
ミニバスは、すぐに乗客が集まり出発した。

きれいに舗装された道なのにものすごく揺れるのは、
恐らくボロい車のせい。
スーダンでは、公共の交通機関はほぼ中国の中古車だったのに対し、
その車は使い古されてはいるが日本車だった。
道行く車も日本車がたくさんあった。

道を進むとどんどん緑豊かになってきた。
景色の変化がすごかった。
スーダンにもあったとんがり屋根の家に加え、土壁トタン屋根の家も増えた。
エチオピアは、スーダンよりも生活臭を感じる。

途中、乗客が降りたり、増えたりした。
ライフルを持ったおじさんも乗ってきた。
途中、1つ検問があってパスポートや荷物をチェックされた。
ライフルを持った人は普通にスルーされるのに、
外国人の持ち物には厳しいという何とも不可思議な検問。

牛の大群に遭遇

牛の大群に遭遇

牛やヤギの群れに行く手を邪魔されたり、
犬をひいたり、なかなか進まない車。

しばらくすると、遠くに、
ミルフィーユのような層を成す岩山に苔が生えているのが見えてきた。

陽が暮れた頃、その岩山に入った。
山は連なっていて、しばらくはずっと山道を走った。
標高が高くなると、気温がぐっと下がった。
車酔いをしたおじさんがゲロを吐いた。
外の景色を眺めながら、気持ち悪くならないように努めた。
雨が降ってきたので、車の上に載せてある荷物が気になった。
暗くなると少し眠った。

目が覚めると、ゴンダールの町に入っていた。
町の人は大げさなくらい服を着込んでいる。
私も寒かったのでフリースを着た。

町の中心で降ろしてもらうと、
トゥクトゥクでお目当ての宿に向かった(50ETB)。
クタクタになって、ホテルのレセプションに行くと、なんと満室とのこと。
少し離れたところにあるもう1軒のホテルに当たってみると、
3人部屋が空いていたのでそこに決めた。
時計を見るともう21時だった。

お腹がペコペコで、街の中心に店を探しに出かけるが、
何か食べられそうな店はなかった。
バーやスナックのような店は開いているようだが、お腹が空いていたので、
ホテルの1階にあるレストランで晩ごはんにすることにした。
ビールを注文。
イスラム圏を抜けて、久しぶりのアルコール。
みんなで乾杯した。
みんな、本当にもうめちゃくちゃクタクタだった。

エチオピア・ビールで乾杯

エチオピア・ビールで乾杯。店で飲んだこのビールも、商店で買うスプライトよりも安かった

移動:カッサラ→ゴンダール

1. カッサラ〜ゲダレフ バスで3時間。33SDG。
・ ゲダレフのバスターミナル〜ガラバット行きのバスターミナル ミニバスを乗り継いで30分。6SDG。
2. ゲダレフ〜ガラバット国境 バスで2時間半。20SDG。
3. ガラバット〜ゴンダール ミニバスで4時間。100ETB。
全移動距離・570km。
ハルツーム→カッサラ

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