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【ツーリング旅】突然思いついた初ロングツーリング! 秩父国道299号線を走る旅

初じめて体験する「ヤエー」! バイクの世界へはじめの一歩

土曜の朝、目が覚めたとき、どこか遠くに行きたくなってしまったのです。
仕事の変わり目なので気分転換がしたい!
布団の中で、スマホでポチッと秩父のコテージを予約。
行き先ができたら、出かける準備。
片付けなきゃいけないこと片付けて、出かけたのは14時すぎだった気がします。

バイクを買って、もうすぐ3ヶ月。
春になるのが待ちきれず、ついに出かけました。
私にとって今までで、1番のロングツーリングは、バイクを買った日、
武蔵浦和にあるバイク屋さんからの25kmの道のりがそれだったように思います。
日頃乗るにしても片道15km以内。
今回の目的地秩父の皆野にあるコテージまでは、練馬の自宅からなんと片道85km。
ロングツーリングというと、1日300kmくらいを思われる方もいるくらいなので、
これをロングーリングといってよいのかわかりませんが。
私にとっての初めてのロングツーリング、さて、どんなことになるのやら。

走り始めて、すぐに後悔したこと。
それは、スマホがいじれる手袋にしなかったこと。
いちいち手袋を外して、地図を見なくちゃいけない。
おかげでなかなか地図を見ることができず、
所沢街道に入るつもりが新青梅街道をずっと行ってしまったようでした。
大きな店が連なる新青梅の景色が
どんどん田舎になっていく様子を見ているとワクワクしました。
帰ってこなくていい、ただひたすら進んでいくということがこれほど気持ちいいとは。
小手指で初の休憩を取った頃には、陽がだいぶ傾き始めていました。
いきなり夜の山道は、ヤバい。

道に迷って空き地で地図を確認

道に迷って空き地で地図を確認

そこからは飛ばしました。
なので、飯能までは、思ったよりも早く着きました。
トラックが後ろにいるとドキドキしちゃいますね。
しかし、ここからがなかなかの地獄でした。

飯能から続く299号線に入ると、そこは気温が違いました。
出発するときは暑かったくらいだったのに、ものすごい極寒。
ちなみに週末両日、最高気温13度・最低気温3度程度でした。
陽が当たらない秩父の山の中、湿度と走行速度を考えても、
体感温度はマイナスだったと思います。
装備と計画が甘かった。
飯能から秩父に向かう列車から見えるのは、すごい大自然。
あの自然の中にいるのかって感じでした。
西武線沿いを行くルートです。
そして、そのルートに入る瞬間くらいに遠くの山に陽が沈んでいきました。
初のクネクネの山道も、
初のトンネルも、
後ろに車を連ねながら、暗くなった夜道で体験しました。
後ろの車には申し訳ないですが、こちらも命がかかっておりますので、
カーブはスピードを落とさせていただきます。
だって、とあるカーブで花束が置かれているのをみつけちゃったんですもん。
いや、連想しちゃいましたね。

しかし、行けども行けども、秩父までの案内標識があります。
まだなのか。
凍死するかと思う頃、芦ヶ久保の道の駅に出ました。
あたたかい飲み物を飲んで暖を取りますが、
そんなんじゃ温まらないほど、芯から冷えきっておりました。

正式名称は、道の駅果樹公園 あしがくぼ

正式名称は、道の駅果樹公園 あしがくぼ

しかし、そこから秩父市街まではそんなに遠くありませんでした。
しかも、そこから皆野までは、田舎と言えど商店も点在する明るい道。
すっかり陽が暮れてしまいました。

GPSが狂って迷いまくった真っ暗闇の最後の山道なんて、死ぬかと思いました。
が、大浴場で芯まで冷え切った身体を温めたときは、幸福感に包まれました。
むしろ1度追い詰められた方が、人間幸せになれるのではないかと思うほど。
持参したワインを飲んで寝ました。

コテージの窓からの眺め

コテージの窓からの眺め。バイク旅は肝心なところの写真が撮れないのが難です

翌日、どこか観光しようかとも思いましたが、寒くてそれどころじゃありませんでした。
西武秩父の駅の施設であたたかい飲み物を飲みながら、ツーリング計画を立てました。

まずは、道の駅芦ヶ久保まで。
これは、すぐです。
薄暗くなっていた昨日とは違い、そこにはたくさんのバイクが停まっていました。
この記事のアイキャッチ画像がそれです。

昔、あるバイク好きの男の子が言っていた言葉を思い出しました。
バイク乗りには、ライダーとバイカーがいるんだと。
乗ることが好きなのがライダー。バイクが好きなのがバイカー。
私は、間違いなくライダーです。
しかし、そこにはこだわりを感じる大型のバイクなど、バイカーなのかなと思わせる人たちがいました。
自慢のバイクの側で他の人のバイクを値踏みしているように見え、
なんだか自分の小型バイクが恥ずかしくって、すぐに出発しちゃいました。

明るくなってよく見える国道299号は、クネクネでとても神経の使うものでした。
ま、極寒なんですが、でも、気持ちいい!
こちらの道も、昨日の遅い時間とは違って、ライダーなのかバイカーなのか、たくさん走っていました。
なんか、彼らバイク乗りたちと同じようなことをしているのかと思うとなんか、
新しい世界の扉を開いた気分でした。
そして、よく見ると、そんな彼らに手を振られているような気がする。
あの人も。
あの人も。
これは、間違いない。

きっとライダーたちのコミュニケーションなんだろうなと思ったのですが。
どっちの手を上げるのかもわからなかったので、答えられず。
いや、後で考えたら左手しかないんですけど。
余裕なくて、無視してしまいました。ごめんなさい。
後から調べたら、それはヤエーというものらしいです。
ヤエーとは、ピースで挨拶すること。
バイクでツーリング中に、すれ違ったバイク同士ピースマークを送り合って
お互いの安全や健闘を願うというメッセージを送り合うことなんだそう。
ピースだったのは80年代のバイクブーム時代で、今は手を降ったり、ガッツポーズしたりするそうです。
なるほど!
そういうの大好きです!
次回は、ヤエーができるライダーを目指したいと思います。

しかし、バイク乗りは、バイク乗りに優しいんです。
初心者ならではのやらかしをみつけては、わざわざ停めて教えてくれるのです。
バイクの世界に目覚めてしまった気分です。
これからもっと暖かくなるので、ますます楽しみです。

COMMENT
“【ツーリング旅】突然思いついた初ロングツーリング! 秩父国道299号線を走る旅” への1 件のコメント
  • h.ozeki より:

    初めまして
    「299でどっか行きたいな〜」と思ってWeb検索してましたらこちらがヒットしまして、
    興味深く拝見させて頂きました。
    R299はバイク・自転車でそれぞれ一度づつ走ったことがあるのですが飯能から秩父までの
    ワインディングのあの雰囲気を思い出してしまいました。
    当方も練馬在住なのですが、飯能方面は電車でも道路でも近くていいですよね。