関東人にとって、瀬戸内海の島々がなんとなく遠い存在であるように、
関西人にとって、伊豆の島々はなんとなく遠い存在で。
前からいろんな人におすすめされて行きたいなとは思っていたのですが、
なかなか心がそっちに向かずでした。
しかし、先日急に思い立って、旅に行ってきました。
式根島全貌
私も行ってから気づいたのですが、実は式根島は伊豆七島に入っていないのです。
お隣の新島と合わせて、東京都新島村となっているそうで、
名前的に言えば、新島のサブみたいです。
そして、車のナンバーはなんと品川ナンバー。
島を走る軽トラのナンバーが品川なのでなんだか不思議な感じがします。
さて、式根島への行き方ですが、船がメインになります。
お隣の新島までは飛行機が出ていますが、式根島には飛行場がありません。
高速船（片道約3時間）または大型船（片道約10時間）で来ることになります。
（飛行機を使う場合は調布飛行場からセスナ機で新島まで40分。新島から小型船で10分ほど。）
船は浜松町の竹芝桟橋から乗船します。
（横浜や下田からも出ているみたいです）。
竹芝桟橋から出ている船は、東洋汽船という会社が扱っていて、
インターネットで予約を取ると少し割引いてもらえます。
東海汽船のホームページはこちら→http://www.tokaikisen.co.jp/
行きは大型船が断然おすすめです。
仕事を終えて、大型船に乗り込んだら翌日には別世界。
これ、いいじゃないですか。
乗船したら急いで、船の後ろ側の甲板に出ます（確か1番上）。
テーブルと椅子が並んでいる場所があるので、席を陣取ったら、ビールを開けて乾杯。
東京タワーにレインボーブリッジ、夜景が楽しめるのもいいところです。
東洋汽船の大型船
私が島について1番にしたことは、自転車を借りることです。
式根島は坂が多いので、電動アシスト付の自転車を借りました。
1日¥1,500（付いていないのは¥1,000）で2日借りました。
レンタサイクルの「げんべい」の奥「まんぼう」のさらに奥にある
「SHINSAN」というお店で借りました。
周囲12ｋｍの式根島。
車・バイクで回ると10分、自転車なら1～2時間余りで一周できます。
1日目は、自転車で1番南の「石白川海水浴場」から東向にぐるっと
北の「中の浦海水浴場」まで走りました。
石白川海水浴場
ぐんじ山展望台。朝焼けがきれい
遊具もある小の口公園。展望もいい
泊神社でお参り
泊海水浴場。リアス式の切り立った断崖と真っ青な海がきれい。シュノーケリングしたい。
大浦海水浴場。こちらも泊海水浴場と同じくリアス式の海岸と真っ青な海。「海水を飲んで長生きしているお馬さん」と書かれた石碑が唐突に置かれていて、よく見ると馬の形に岩が見えることに気づく。横には大浦夕日が丘がある。
中の浦海水浴場。こちらもリアス式の海岸と真っ青な海
2日目は、お弁当を買ってから出かけました。
北にある神引展望台から始めて、西側の遊歩道を散策しました。
神引展望台。北側のリアス式海岸が見渡せる。また周囲の伊豆の島々も見える
神引展望台の下にある入り口から歩くと小さい道が続き、島の西側にある唐人津城にたどり着く。そこまで歩く人はなかなかいないらしく、蜘蛛の巣だらけでした。唐人津城ではランチタイム
神引展望台の下から唐人津城までが大変すぎたので、隈の井を飛ばしたけど唐人津城以南の道は広くなっていました。御釜湾第一展望台では、三宅島や神津島が見えました。この先南に三つ展望台が続き、浜津城につながっているけど、自転車を置いていたので、そこから神引展望台の下まで戻りました
島には海沿いに3つの露天風呂があります。
うれしいことに入浴料が無料で、24時間入浴可能です。
露天風呂は水着着用が義務付けられています。
お湯が茶色いので白い水着じゃない方がよさそうです。
南にある松が下雅湯と足付温泉は近いので水着のまま歩いてハシゴできちゃいます。
①松が下雅湯
潮の満ち引きに関係なく、いつでも快適な湯温です。
昔はホテルの温泉だったと島の人が教えてくれました。
島民の社交場のようです。
松が下雅湯
②足付温泉
島内で唯一無色透明なお湯が湧きます。きり傷やすり傷などに効能あり。
別名「外科の湯」と呼ばれています。
足付温泉
③地鉈温泉
上の2つの温泉から離れた場所にあります。
鉈で割ったような地形の絶景温泉。
神経痛や冷え症などに効能あり。 別名「内科の湯」と呼ばれています。
湯温は80度と高く、潮の干満で温度差があり、
海水が適当に流れ込んで適温になったときに入浴できるようです。
最適なのは、満潮前後1時間30分までと言われています。
私が行ったときは、熱すぎて入れませんでした。
地鉈温泉
④憩の家
島民の憩いの場として造られた屋内温泉施設です。
利用料は200円。水曜日が休みなようで入りそびれてしまいました。
【営業時間】10:00～21:30（最終受付21:00）
ほとんどのお店、商店が島の中心の通りに集中しています。
晩ごはんは、居酒屋さんにでも行けばいいやと思って素泊まりにしていました。
「千漁」という郷土料理の居酒屋があることを調べていたのですが、
なんとシーズンオフは営業していないようです。
シーズンオフの夜間に営業しているのは、
「レストラン大師」か「上山食堂」、もしくは「こころ」だけのようです。
「こころ」は予約制、「レストラン大師」、「上山食堂」も早い時間に終わってしまうので、
注意が必要です。
シーズンオフは食事付きの宿を取った方がいいかもしれません。
「池村商店」のあげぱんは島の名物
「みやとら」のお弁当。左は島の名物がつまった島のり弁。名物のたたきはすごく好みの味だった
レストラン大師の魚定食（750円）。タカベとイサキの干物
「こころ」は洋食屋さんといった感じ。どれもボリューミー
オーシャンビューの部屋で、海の音を聞きながら昼寝。
東京は寒くなりかけの季節、東京より南にあるだけ暖かく心地も良く。
シーズンオフは人が少ないので、本当にのんびりとした時間が過ごせました。
海には入れませんが（サーフィンしている人はいっぱいいました）、
のんびり日常から逃亡するにはシーズンオフの式根島、おすすめの場所です。
私が使っているスマホは、NTTドコモのiPhoneですが、
島の中心で3Gを使える程度で、宿では圏外でした。
思いがけず、デジタルデトックスまでもできてしまいました。
（Wi-fiの使える宿もあるようです）。
初めての伊豆諸島でしたが、すっかり魅せられました。
他の島にも行ってみたいです。
次また式根島に来るなら夏に来て、シュノーケリングもしてみたいなと思いました。
【住所】東京都新島村式根島782（松下雅の湯・足付温泉の近く）
【電話】04992-7-0030
【料金】¥4,000（素泊まりのみ。送迎あり）
【設備】バスタオル・タオル・歯ブラシ
足付屋旅館
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