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【アメリカ大陸縦断024】コーヒーを飲むときはいつも思い出すはず(@サレント/コロンビア)

コーヒー農園見学へ

アルメニアのバスターミナルに到着したのは、
ちょうど夕日が遠くの山に沈む瞬間だった。
同じバスに乗っていたアメリカ人のマークと一緒に、サレント行きのバスを
探しターミナル内を歩いていると、すぐにみつかった。
サレント行きのバスの前には外国人旅行者が集まっていた。
すぐにバスに乗り込み、発車。

すっかり暗くなった頃、
アルメニアを出発してから1時間くらいでサレントに到着した。
お目当ての宿はすぐみつかった。

さっそく、街を歩いてみた
街の中心は、教会のある広場。
広場の中心を囲うように露店が軒を並べている。
民芸品を売る店や、しっかりとした食事をできる店もある。
その横に伸びる道がメイン通りのようで、
土産物屋やレストランが並ぶ観光地らしい場所だ。
週末ということもあって、たくさんの旅行者でにぎわっていた。
丘に上る階段のところで引き返す。

何か食べようかとも思ったけど、
アンデス山脈の山道にすっかり車酔いしてしまい、食欲がなかった。
外で食べられる気がしなかったので、スーパーマーケットで
食材を買って帰って、晩ごはんは自炊した。

自然に囲まれていると時間の流れが緩やかに感じるのは、なぜなんだろう。
朝起きると力に満たされていて、スーパーマーケットに買い物に行くと、
野菜をたくさん使った朝食を作った。
朝食の後にはしたくして、同じ宿のドイツ人アニヤと、
ポーランド人ピエトロと一緒に宿を出た。

黄色い橋

黄色い橋を渡ればそこから道なりにまっすぐ

向かうは、コーヒー農園。
コロンビアのアンデスの麓は世界有数のコーヒーの産地だ。
サレントに来た目的は、コーヒー農園に行ってみたかったから。
宿でもらった冊子に薦められていた「Don Elias」という農園に向かう。
中心を出ると川があり、黄色い橋を渡ると道なりにまっすぐ歩く。

「あのオレンジ色の花見て! とってもきれいなんだけど、
実はあの花、周りの植物にものすごく悪影響を及ぼす花なのよ」。
……なんて豆知識を教えてもらったり、
昨日2人で行ったというサレントのもう1つの見所、
ココラ渓谷で見た世界一大きなヤシの木の話を聞いたり、
それぞれの国の違いを話したり。
急ぐことなく、3人でおしゃべりしながら、
大自然ん景色を堪能し、のんびりとハイキングを楽しんだ。
道の脇には、見たことのなかった南国らしい花をいくつも見た。

しばらくすると見えて来るのが、コーヒー畑。
サレントのあるキンディオ県と、カルダス県、リサラルダ県は、
コーヒー三角地帯として知られている。
三角地帯にバジェ・デル・カウカ県を加えたコーヒー生産地域が、
「コーヒー産地の文化的景観」として世界遺産に認定されている。

コーヒー畑のあるアンデスの山々

コーヒー畑のあるアンデスの山々

冊子には45分くらい歩けば到着すると書いてあったが、
私たちは1時間以上かかってしまった。
とはいえ、それほどゆっくり歩いたつもりもない。
近くには、「El Ocaso」という農園もあり、
どちらもオーガニックコーヒー農家だが、一方はもっと規模が大きいらしい。

私たちのお目当ての「Don Elias」は、家族経営の小さな農園。
入り口から伸びる道には馬が3頭繋がれていた。
その先には、この農園のオーナー、ドン・エリアスさんのおうちがある。
家族が住んでいるようだ。
農園で採れたオーガニックのバナナをいただきながら、
エリアスさんやボゴタ出身のカルロスさんと挨拶をした。
案内してくれるのは、カルロスさんだ。
(ツアー代は7,000COP)。

案内役はボゴタ出身のカルロスさん

案内役はボゴタ出身のカルロスさん

カルロスさんについて、コーヒー農園に入った。
コーヒーの木を見るのは、グアテマラ以来二度目。コーヒー畑には初めてだ。
2年くらい育った木、10年育った木、といろんな成長過程を見ることができる。
ここでは、10年に1度、木を一斉伐採し、1年間は土壌造りに専念するそうだ。

コーヒーの実は、植木後だいたい2年くらいで実ができ、
赤くなったら採取できる。
通常、4月と5月に収穫され、豊作なら3,000kgも採れるそうだ。
それを8人がかりで収穫するからとても大変な作業だそう。
ひとつひとつ手で摘み取り、選別も手作業、
というのがコロンビアコーヒーの特徴だ。

コーヒーの実

コーヒーの実

コーヒーの花

コーヒーの花

農園内には、バナナやパイナップルなども植えられている。
バナナはコーヒーの木に必要な水分を育むのを助け、
パイナップルは害虫から守るのに役立つそうだ。

コーヒーの実を1つ食べさせてもらった。
甘い。
実の部分はほとんどなく、
中には2つの種があり、当たり前だけどコーヒー豆の形をしている。

収穫した実は、種を取るための手動の機械にかけ、
種に付着した実を洗い流す。

種から実を取り、種に付いた実を洗い流す

種から実を取り、種に付いた実を洗い流す

その後、温室に広げて乾燥させる。天候に応じてその期間は調整されるようだ。

乾燥した後、きれいなコーヒー豆だけを集め、種の皮が剥かれる。

温室に広げられたコーヒー豆

温室に広げられたコーヒー豆

皮を剥いた種は、1時間ほどかけて手でかき混ぜながら、焙煎する。

焙煎したコーヒー豆を、手動の機械で挽く。
挽いたばかりのコーヒー豆の香りは、コーヒールンバの歌詞を思い出すような、
しびれるような香りいっぱい。
今すぐに飲みたくなる衝動にかられる。
ピエトロは他にもコーヒー農園を訪れるほどの大のコーヒー好きで、
手にこすりつけたコーヒーの香りを何度も何度も楽しんでいた。

焙煎

焙煎

そして、いよいよ、コーヒータイム。
さっき挽いたばかりのコーヒーをカルロスさんが淹れてくれた。
コロンビアコーヒーと書かれたカップに注がれた琥珀色のコーヒー。
庭先で眠る犬の大きないびきを聞きながら飲む。
その味わいは、ほんのりとした甘みがあって、深い味わい。

コロンビアはブラジル、ベトナムに次いで世界で3番目の産出国だが、
そのほとんどが輸出用で、コロンビア国内にはあまり出回っていない。
だから、この1杯は本当に格別なものだ。
(なんと、コロンビアのコーヒーの消費者の大半はブラジルらしい)。

アニヤとピエトロと

アニヤとピエトロと。カップには、コロンビアコーヒーと書かれている

コーヒーを堪能した後、また同じ道のりを歩いて宿に戻った。
2人ともそのまま違う街に行ってしまった。
私は、てきとうに昼食を済ませた後、街に出てみることにした。

広場に出ると、ちょうど教会の後ろに虹がかかって見えた。
日曜日なので、露店の数も増え、人でにぎわっている。

中心にある教会

中心にある教会

人気のあった大道芸人

人気のあった大道芸人

メイン通りには、大道芸人やライブ演奏を行う人もいて、
人でごった返していた。
そのまま、道の一番奥にある丘の麓まで歩くと、カラフルな階段を上った。
丘の上からは、街を一望できる。

街の中にいるのと、上から見るのではまた違った印象

街の中にいるのと、上から見るのではまた違った印象

宿に戻って一休みすると、隣のベッドの日本人コウイチくんが、
作った晩ごはんを分けてくれた。
ビールを飲んでいろいろ話して、夜は早めに寝た。

翌日はのんびり起きて、午前中にはカリに行くために、
アルメニアに向かった。

泊まった宿:Hostel Tralala Salento

【住所】Carrera 7 No 6 – 45, Salento, Colombia
【料金】22,000COP
【設備】Wi-fi、キッチン
【評価】★★★☆☆

移動:メデジン→サレント

1. メデジン→アルメニア。バスで6時間。270km。35km。41,000COP。
2. アルメニア→サレント。バスで1時間。4,000COP
メデジン→サレント

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