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【アメリカ大陸縦断023】第二の都市と、奇岩とカラフルな街並みと(@メデジン・グアタペ/コロンビア)

EAFIT大学の日本語課とメデジンと近郊の街

1つわかったのは、座席のリクライニングというのは、
フラットな状態に近いほど快適というわけではないということ。
その分、前の席も同じくリクライニングをするわけで、
座席前方の空間が極端に狭くなり、トイレに行くのも億劫になる。
何でも適度が良いのだ……と悟る、極寒のバスの中。
窓が広く、シートに横になると星が見えたりして、
悪くもないバスなんだけど。

あまり眠れないまま、朝の休憩でレストランに入った。
エアコンが効いて寒いのかと思っていたら、
標高が高いので外も寒かった。
売店で手袋を買う乗客もいる。
山の空気が美味しくて、ヒマラヤの雰囲気にどこか似ている気がした。

再び、バスは出発する。
車窓からは、のどかな自然の中に暮らす人々の生活が見え、
山々が連なる広大な景色が見える。
コロンビアの国土の3分の1は山岳地域で、人口の75%が生活している。

メデジンの北バスターミナルに到着した。
メデジンは、コロンビア第二の都市だけになかなか大きな街で栄えている。
お目当ての宿に向かうため、
北バスターミナルに併設されているカリブ駅に行った。
オレンジ色のレンガ造りの家が、
山の上から谷間にかけて広がる独特の美しい景色が見える。
メトロに乗ると、aguacatala駅を目指した。

カリブ駅から見たメデジンの街並み

カリブ駅から見たメデジンの街並み

aguacatala駅はEAFIT大学の最寄り駅で、
学生が多くとても治安が良さそうな場所。
閑静な住宅街といった雰囲気。
その一角にあるのが、お目当ての宿。
宿には、EAFIT大学の学生さんが多く滞在しているようだった。
パスポートを見せれば、EAFIT大学に入ることができると聞いて、
お昼がてら行ってみることにした。

入り口で警備員にパスポートを見せると、「カオリ」と言われた。
メデジンを旅する日本人なら誰でも知っている
日本語教師のカオリさんのことだ。
メデジンを旅した旅行者に、カオリさんの家に
泊めてもらったという話は何度も聞いた。
私たちもコンタクトを取ってみたのだけど、
あいにくタイミングが合わずだった。
そのカオリさんは、どうやらこの大学で日本語を教えているらしい。

EAFIT大学の食堂

EAFIT大学の食堂

学食で昼食を済ますと、宿に戻った。
久しぶりに勢いのいい熱いシャワーを浴びることができた。
少し休むと、カオリさんに連絡を取ってみることにした。
すると、夜に日本語の授業があるので遊びに来ないかと誘われたので、
行ってみることにした。

日本語の授業

日本語の授業

いろんな言語のステッカーで装飾された
ガラスの扉があるのが、言語課の棟だ。
そこの3階に行くと、日本語であいさつをしている学生がいた。
しばらくすると、カオリさんがやって来て、教室に案内してもらった。
こちらのクラスを教えるのは2回目だそう。
クラスには、EAFIT大学の学生が単位を取るために受けている生徒もいれば、
他の大学の生徒もいたり、社会人もいたりする。
別のクラスには高校生もいるんだとか。

どの生徒も裕福な家庭に育っているというのがわかる。
EAFIT大学自体が市立大学の中でもレベルが高いらしく、
日本で言えば大阪の関関同立あたりに相当するのではないだろうか。
(国の中で1、2を争う第二の都市の私立大学という意味で)。
発展途上国の人々が日本で働きたい一心に勉強するという雰囲気ではなく、
あくまで個人の教養を高めるために勉強しているという雰囲気。

日本語の授業を見学するのは初めてで、
日本語のどの辺りが難しいのかがわかるのが新鮮だった。
カオリさんは、漫画「聖☆おにいさん」を紹介していた。
「聖☆おにいさん」は大英博物館に展示されていたこともあるらしく、
この漫画は私も好きだし、外国人にオススメする漫画として
ちょうどいいなと思った。

日本語教師の羽田野香里さん

日本語教師の羽田野香里さん

授業の後は、カオリさんの家に遊びに行かせてもらった。
EAFIT大学からバスで10分ほどのところにある。
アパートのエリアに入るのに、ゲートを通過する。
高級住宅街といった雰囲気。
それでも、このエリアは1番上の階級ではないそうだ。
コロンビアでは、住民の居住地域に、
エストラート制度と呼ばれる階級制度がある。
階級は1~6に分かれ、数字が大きくなるほど
経済能力の高い高所得者が居住する地域を示すそうだ。
階級が高いほど、公共料金が高くなるという仕組みらしい。

カオリさんの家には、4人が宿泊しているようだった。
1年も居候しているという学生さんが作ってくれた料理を
みんなでシェアして、食べた。
楽しい時間を過ごし、帰りはタクシーで帰った。

翌日は、朝から北ターミナルを目指した。
ターミナル14番カウンターで、
エル・ペニョール行きのチケットを買う(12,500COP)。
バスは発車間際で、私たちが乗り込むと出発。
メデジンを出て山道をくねくね。
1時間半ほどで、到着した。

観光客向けの商店や、バイクタクシーやトゥクトゥクが並んでいる。
そこから、巨大岩まで歩いて行けるのは知っていたけど、
あえて馬に乗って行くことにした(3,000COP)。
馬主のおじいさんに引っ張られて、私たちの乗った馬も歩き出す。
思えば、モンゴルで馬に乗って以来、久々の乗馬。
しばらくすると見えて来る、巨大岩!
他のどの国でも見たことのない独特の風貌だ。

馬に乗って麓に向かう

馬に乗って麓に向かう

入り口でチケットを買って(10,000COP)、さっそく階段を上りだす。
この岩山、高さは約220mで、740段の階段がある。
上りと下りの階段が別れているので、階段内は混雑しておらず上りやすい。
下から見上げると憂鬱な道のりなのかと思ったけど、
上ってみると意外とそんなに大変でもなかった。
700段くらいの場所が岩山の頂上でレストランがあり、
さらに塔のような展望台を上ることができる。

エル・ペニョール全貌

エル・ペニョール全貌

展望台からは、360度グアタペ湖を見渡すことができる。
なんとこの湖、実は人造湖なのだ。
観光開発を行う上で必要な水資源を確保しようと造られたそう。
そして、半島や島々を橋で結び、美しい景観を創り出したのだ。
湖の一部にカラフルな街並みが見えるのは、グアタペだ。
いつまでも見ていたいくらいにすばらしい景色。
しばらくその景色を堪能し、下山した。
足がガクガクと震えた。

展望台の上に最後の740段がある

展望台の上に最後の740段がある

グアタペ湖

グアタペ湖

岩山の麓から、トゥクトゥクに乗って
コロンビアで医療系の仕事をしているという韓国人女性と一緒に、
グアタペの街に移動する(3人乗車で1人4,000COP)。
30分ほどで湖沿いの通りに到着した。
ちょうどお昼時だったので、湖畔のレストランでランチにした。
近くの丘から、湖の上に張られたロープをぶら下がって滑り降り、
湖を渡るというアトラクションがあって、時々ブーンと人が横切った。

グアタペの街並み

グアタペの街並み

グアタペの街は絵本の中の世界のようにとてもカラフル。
家の壁は、立体的な絵で飾られていて、
お店ならそのお店が何屋かわかるようなものになっている。
軒先には花を飾る家が多く、それもまたカラフル。
花にはハチドリが寄ってきた。

軒先の花にいたハチドリ

軒先の花にいたハチドリ

グアタペはその昔、強盗が頻発しすぎて一度はゴーストタウンの
ようになってしまったそうだが、
町おこしのためにこのカラフルな街並みにし、
現在では観光客も訪れるような街に復興した。
とはいえ、それほどまだ知られていないせいか観光客は少なく、
人々も観光客にすれている感じではない。

コーヒーでも飲もうと、おじさんたちが集うビリヤード屋さんに入った。
しばし、休憩。で、お会計をしようとしたら、
店のお兄さんがおごってくれた。

ビリヤード屋さんの前の壁

ビリヤード屋さんの前の壁

中はビリヤード屋さん

中はビリヤード屋さん

メデジンに戻ると、カリブ駅からAcevedo駅にメトロで移動。
そこから、ケーブルカーのLínea Kに乗り継ぎだ。
終電間際のせいか、ものすごい行列で20分ほど並んだ。
レンガ色の街並みが広がるエリアだ。
メデジンに到着時にきれいだなと思って眺めていたこのエリア。
実は、治安が悪いそう。
山の上は、エストラートが1の場所もあるとか。
数年前には、ケーブルカーに乗ってる人が
流れ弾に当たって死亡したという事件も起きたそう。
あくまで、ケーブルカーで景色を眺めるだけと決め、乗車した。

夕暮れ時で、ピンク色に染まった空と、
オレンジ色のレンガの街並みがなんとも幻想的。
建物が崩れている場所もあるが修復されておらず、
確かに、少し治安の悪そうな雰囲気を感じる。
ケーブルカーの駅は3つあり、頂上まで行くと折り返しの車両に乗り換えた。
下山する頃にはすっかり日が暮れていて、オレンジ色の光が山を覆った。

Línea Kからの眺め

Línea Kからの眺め

帰りのメトロは、1本で帰ることができるはずだったのに、
なぜか、別の線に行ってしまったり、急行でaguacatala駅を飛ばしたり、
となんだかすごく遠回りしてしまった。
その日の夜は、コウくんと最後の夜でビールで乾杯した。
半月もの間、一緒に旅をしていた旅仲間。
最初は旅慣れていなかったコウくんも、どんどん成長していくのが見えた。
危険な地域を何事もなく無事通過できたのも、やっぱり2人でいたからで、
コウくんの若い勢いに助けられたことも何度もある。
出会いに感謝だ。

翌日チェックアウトすると、バックパックを背負って、
コウくんと一緒にパルケ・デ・ベリオ駅を目指した。
最後にちょこっとメデジンの中心地を見ておこうと思ったからだ。
駅を降りると、なんだか治安の悪そうな空気だった。
駅から近い場所にあるボテロ公園に向かう。

ボテロ公園では、コロンビアを代表する芸術家、フェルナンド・ボテロの
像を見ることができる。
ボテロの生み出す絵画や像は、ぽってりとした身体の
1度見たら忘れることができない独特の人物、動物が特徴だ。
ボテロのモナリザなんかは、見たことがある人もいると思う。

なんだかまぬけなボテロ像を堪能した後は、
ボテロ公園の近くのレストランで朝ごはんにした。
コウくんとはここでお別れ。

ボテロ公園

ボテロ公園

そのまま、パルケ・デ・ベリオ駅周辺を歩いた。
駅の西側、東側、教会の前や噴水の側を通って、
駅前の広場を横切った。
その瞬間、大麻の香りがふわっと漂った。
メデジンは、過去に国際的な麻薬カルテル「メデジン・カルテル」の
本拠地だった街だ。
アメリカ軍による掃討作戦やコロンビア政府の摘発強化により、
カルテルとしての存在は消えたとされるが、
現在も麻薬がらみの活動は行われているといわれている。
旅行者が安易に触れてはいけない闇がコロンビアにはあるのだろう。
よけいなことに足をつっこんではいけない。

パルケ・デ・ベリオ駅周辺を一通り歩くと、ポブラード駅に向かった。
駅から歩いて20分くらいで、南バスターミナルに着く。
サレントに向かうため、途中中継地のアルメニア行きのチケットを買った。
アルメニア行きのバスは、シートに液晶画面が付いていて、
運転手以外に世話役のような人もいる豪華なバスだった。

泊まった宿:

Waypoint Hostel
【住所】Carrera 48B N° 10 Sur 08 Barrio Aguacatala # 2, El Poblado, 050010 Medellín, Colombia
【料金】25,000COP
【設備】Wi-fi、キッチン、(勢いのいいホットシャワー)
【評価】★★★★

移動:カルタヘナ→メデジン

バス(Expreso Brasilia)で12時間。120,000COP。
カルタヘナ→メデジン

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