早朝6時。
ベリーズシティに向かうフェリーの桟橋から、
私にとって今年初の日の出を眺めた。
6時半発のフェリーは少し遅れて、キーカーカーを出発した。
朝日を浴び、船体が揺れるとウトウトと眠気に襲われる。
ベリーズシティのフェリーターミナルから出る
フローレス行きのバスは、
2時間半後に出るはずだったが、
遅れているらしく、さらに1時間半待つハメになった。
結局、バスが来ることはなかった。
同じチケットで、隣のバス会社のバスに乗れる
というので案内してもらった。
バスが出発すると、すぐに爆睡した。
時々、目が覚めて窓を見ると馬に乗った少年がいたりした。
一度、休憩をはさみ、国境に到着したのが3時間くらい経った頃。
バスを降りると、両替商が近寄ってくる。
そのまま、ベリーズ側のイミグレーションを通過した。
(出国税15USDの他に、自然保護のための税が3.25USDが必要だ)。
そのまま歩いて、グアテマラ側のイミグレーションに向かう。
左手にあるイミグレーションで無事に入国スタンプをゲット。
国境近くには川があって、その手前は商店が並んでいる。
バスに戻ると、何人かの旅行者が
グアテマラの入国スタンプをもらい忘れていたらしく、
再度イミグレーションに戻っていた。
国境から2時間ほどで、
フローレスの手前のセント・エレナ地区に到着する。
そこで、半分くらいの人が降りて行った。
そこからフローレス島との間にあるショッピング施設で停車すると、
ATMでのキャッシングタイム。
ケツァールを手に入れた。
フローレス島では、お目当ての宿の前で降ろしてもらった。
チェックインしたのは、17時頃。
宿のスタッフに頼んで、明日のティカル遺跡の往復バス(80Q)と、
アンティグアまでのチケットを買った(2等300Q)。
キャッシングしてチケットを取って、と今日のノルマは達成したので、
夕暮れの湖畔を少し散歩すると、早めに寝ることにした。
体調がよくない。
翌朝は泊まっている宿と同じ経営のレストランに行ってみることにした。
湖沿いのきれいなレストランだった。
ペテン・イツァ湖を目の前に、優雅な朝食になった。
10時発のティカル遺跡行きバスが迎えに来ると乗りこんだ。
フローレスから1時間くらいで到着する。
チケット売り場でチケットを購入し(150Q)、
そこから更に先にある入り口の広場でバスを降りる。
霧雨の中、ジャングルの中の遺跡内に入って行く。
ティカルは、マヤ最大の神殿都市遺跡だ。
これまでに行ったマヤの遺跡とは規模が違う。
長い道のりを歩き、たどり着くのは、グラン・プラザ。
グラン・プラザとは、大きな広場という意味。
ティカルの中心だ。
ティカルには、紀元前数世紀から人が住み始め、
紀元後300〜800年にはペテン一帯の
マヤの都市を従える大祭祀センターとして栄えた。
人口は、少ないときでも1万人以上の大都市だった。
グラン・プラザの東と西に、
それぞれⅠ号神殿、Ⅱ号神殿が立っている。
テオティワカンが急激に衰退して、
ティカルが独自の力を取り戻したときに建てられたものだ。
居住跡のセントラル・アクロポリスを散策すると、
トゼール通りを更に奥へと入って行った。
Ⅳ号神殿に上るとティカル遺跡が一望できる。
といっても、木々が生い茂るジャングルに神殿の先だけが見えるだけ。
ペテンのジャングルに、
こんな大都市を築きあげたマヤの偉大さ、
放棄された古代都市が密林に覆われるまでの時間を思うと、
しみじみと感動する。
途中、雨が上がり日が差してくると、また違った印象になった。
そこから、3時間ほどで遺跡見学を終えると、
バスに乗って戻った。
フローレスに戻ると、ペテン・イツァ湖を一望できる
ルーフトップのレストランで遅めのランチにした。
その夜、宿にいた日本人ユウジ君と飲んだ。
南米の話を聞くと、いろいろと行きたいところが増えてくる。
翌日もまた、なかなか体調が不調気味。
昼過ぎにチェックアウトすると、
せっかくなのでセント・エレーナ地区に行ってみようかと、歩きだす。
フローレス島の中心の少し高台にある広場まで歩いた。
ペテン・イツァ湖を一望することができる。
広場の横には教会が建っている。
時々聞こえて来る鐘はここから聞こえていたらしい。
影のない広場にいると、すごく暑くて立ちくらみがした。
足はセント・エレーナではなく、
フローレス内のレストランを目指していた。
無理は禁物。
昨日と同じ店でランチにした。
宿に戻って、たまったブログの更新をし、
疲れてルーフトップでのんびり休憩。
そこにいたカナダ人と、晩ごはんに出かけた。
湖畔に出ていた露店で、ローカルフードを買って食べた。
葉にくるまれたタマルという料理は、これが初体験。
トウモロコシの粉を練ったものに野菜や肉が混ざっている。
ロンリープラネットを持って旅する彼は、
日本人旅行者からは聞いたことのないルートで旅をしているようだった。
危ないと思っていた中米諸国も、
すでに旅したことがあるそうで、いろいろとオススメの場所を聞いた。
本当に危ない場所は、危ないと言ってくれるのでわかりやすい。
夜の9時には、旅行会社から迎えのタクシーがやって来て乗車する。
向かうは、悪名高きグアテマラシティだ。通過するだけだけど。
【住所】Calle la Union, Flores, Guatemala
【料金】35Q(8人ドミトリー)
【設備】Wi-fi
【評価】★★★☆☆
バス(SAN JUAN)で5時間。221km。50BLD。