朝起きると、目の前は海、、、そこはいいのですが、ビーチはありません。
海に繋がる階段を下ると、浅瀬の海なんです。
滞在していたのが週末だったからなのか、たくさんの地元の人が
目の前のビーチのない海で朝から泳いでいました。
セブ(マクタン島泊)、2日目。
前回の記事に書いた通り、セブ(マクタン島やセブ・シティ周辺)には気軽に行ける
ビーチがないので、この日はボホール島に遠征することにしました。
ボホール島は、マクタン島の隣のオランゴ島のさらに隣にあります。
地図の縮尺によっては、マクタン島やオランゴ島は小さいのでセブ島の隣のように見えますね。
のんびり朝食をいただき、ちょっと遅めに宿を出ると、大通りでジプニーに乗りました。
ジプニーはフィリピンの乗合タクシーです。
初乗りは8ペソ(約20円)と庶民的なお値段。
ホテルのあるマリバゴからマクタン島の中心地ラプ・ラプ・シティまで行き乗り換えて、
セブ島本土の中心地セブ・シティのマンダウエで2回目の乗り換え。
そして港に向かいました。
ボホール島に渡るフェリーは、1番港(Pier1)から出ます。
ターミナルの手前に、「Osean Jet」のオフィスがあり、
そこでタグビララン港に向かう往復のチケットを購入しました。
タグビララン港に向かうフェリーは5:10〜18:45。1日13本。船内の席のチケットで500ペソ。
ターミナルに入るのはやっぱり荷物チェックは必須です。
フェリーターミナルの建物は、冷房の効いた心地のいい空間でした。
ちなみに、外は相当暑く、汗ばむ暑さです。
12月初旬、日本ではもうかなり寒くなってきていましたが、フィリピンは常夏です。
ターミナル内では、盲目の方々がマッサージの仕事をしていました。
タイミング良く、そんなに待たずに、フェリーに乗り込むことができました。
タグビララン港から乗ってきた乗客が降りると、フェリーに乗り込みます。
寒いくらいにエアコンが効いた船内でウトウトしているうちに、タグビラランに到着しました。
セブ・シティ〜タグビララン間は所用1時間半。
港に到着して、町に向かって歩いていると、ツアーへ勧誘しようとする人たちに囲まれましたが、
勧誘はお断りし、まずはタグビラランの町を歩いてみることにしました。
タグビラランは、ボホール島で一番大きな街でボホール州の州都でもあります。
なので、ブラブラと歩き、軽くカフェにでも入ってボホールの歩き方を考えようかなと思ったのですが、
港周辺は閑散としていて、思っていた規模の街ではありませんでした。
なので、目的地として考えていたロボック村に向かうことにしました。
タクシーに乗れば簡単に行けるのですが、できれば地元の交通手段で行きたいと思うのが、旅人の性。
ジプニーで行けないかなと思って近くにいた人に聞いてみると、
中心地に行けばジプニーに乗れるとのことだったので、中心地までトライシクルで行くことにしました。
トライシクルとは、バイクの横に人用の荷台をつけたタクシーです。
ちょうど近づいてきたトライシクルを停めて乗せてもらいました。
中心地に向っている途中、運転手さんの交渉が始まりました。
「日曜日は、ロボック行きのバスがあまり出ていないからこのままロボックまで乗っていけばいい」
と言うので、確かに時間があまりないし、そのまま乗せてもらうことにしました。
そんなに遠くに行くと思っていなかったので、適当にやってきたトライシクルに乗ってしまい、
よく見たらバイクはボロボロ。
速度計は壊れているし、馬力がない。
タグビラランの街を出ると、南の島らしいのどかな景色が広がり、道がデコボコしだします。
ボロボロのトライシクルはよく揺れるし、スピードも全然出ません。
おまけに運転手は、変な音楽を大音量でかけだしました。
そんなこともなんだか楽しく、外の空気も気持ちよく、ロボックまではあっという間でした。
ボホール島は、ところどころにヤシの木が生えたのどかな南の島。
マニラやセブの中心付近の喧騒はありません。
運転手は心得ているもので、ロボック川のクルージング会社に連れて行ってくれました。
(ロボックまでのトライシクル代は300ペソ。
ロボック川クルージング会社から2人200ペソのマージンをもらっているようでした。
なので、クルージング代は100ペソ上乗せされた550ペソでした)。
さっそくクルージング船に乗り込むと、席につき、ビールを注文しました。
それから、ビュッフェの料理を取りに行き、乾杯。
すると、ちょうど出航しました。
ゆっくり、ゆっくりと船は進みます。
しばらくすると、子供たちが集まったショースペースのような場所に停泊しました。
地元の子どもたちが、ダンスを披露してくれます。
さらには、2本の竹を開いたり閉じたりするその上でダンスをする
見事なバンブーダンスも見せてくれました。
ゆっくり、ゆっくり進んでいく船は、ジャングルのような場所も通ります。
船内ではずっとライブショーを見せてくれています。
「今日は日本人のお客さんが来ているので、日本の歌を歌います」。
と切り出すので、何を歌うのかなと思ったら、
「また会う日まで〜♪」と尾崎紀世彦さんの明るい別れの歌を歌ってくれました。
このシチュエーションとのちぐはぐ具合もまたエンターテイメント。
ある程度進んだところで引き返し、1時間かけて往復して元の場所に戻ってきます。
気づけば、帰りのフェリーの時間に間に合うかどうかのギリギリの時間。
タグビラランに向かうためトライシクルに乗るべく、ロボック村の中心に行きました。
小さな村の中心なので、人があまりいなく、トライシクルも走っていませんでしたが、
どうにかみつけて、タグビラランに戻りました(550ペソ)。
今度はなかなかきれいなバイクのトライシクルです。
これなら間に合いそう。
行きと違う道を通り、夕日が海に沈むのが見えました。
フェリーの時間には、どうにか間に合いました。
こんなことなら、1時間後の最終便のチケットを取っておけばよかったと後悔です。
もっと言えば、早朝から行動して、早くロボック島に来れば
他にもいろいろ楽しめたのに……と悔しくなりました。
ボホール島には、
たくさんの小山が並ぶ「チョコレートヒルズ」や、
白いビーチが続く「アロナビーチ」、
世界最小のメガネザル「サーシャ」にも会うこともできます。
そもそも日帰りで、すべてを見ることはなかなか難しいかもしれません。
ボホール島はまた来てみたいなと思いました。
今度セブに来るなら、ここに宿を取ろうと思いました。
港からフェリーに乗る頃には、すっかり日が暮れていました。
その日は、2017年で地球に最も近い満月が見える日で、
海の上にはぽっかり大きな月が顔を出していました。
セブ・シティに戻ると、巨大ショッピングモール「ParkMall」に寄って、
フィリピン料理を楽しみました。
最後の夜です。
短い旅でしたが、フィリピンという国をざっくり知ることができて、よかったです。
次回来るなら、ボホール島でゆっくりしたいなと思いました。。