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【アメリカ大陸縦断013】3つの火山に囲まれた古都(@アンティグア/グアテマラ)

コロニアルな街並みと廃墟が残る街並み

グアテマラシティに到着したのは、朝の7時すぎ。
バスターミナルのカウンターに問い合わせると、
乗り継ぎのアンティグア行きバスを、
3時間以上待たなければいけないとのこと。

フローレスとは違い、肌寒いグアテマラシティ。
バス内ですっかり冷えきっていたので、ターミナル内にあるレストランの、
湯気のたたコーヒーの看板につられ、とりあえず一休みすることにした。

悪名高きグアテマラシティ。
トイレに行くときも、レストランで荷物を預かってもらった。

バスターミナル前から見るグアテマラシティ

バスターミナル前から見るグアテマラシティ

本当に乗り継ぎのバスはやって来るのか
心配になっていた10時半すぎ、1人の男が迎えに来た。

他にも同じ会社のチケットを持っている人を、
ピックアップするとワゴン車に乗りこんだ。
アンティグアのどのホテルに泊まりたいのか聞かれた。
日本人宿だからわかってもらえるかなと思いながら言うと、
わかってくれたようだった。

車が出発すると、どんなに治安が悪いものかと
グアテマラシティを観察したものの、
さすがに、バスの中からは治安の善し悪しまではわからなかった。
グアテマラシティを抜けると、
谷沿いにたくさん家が建っているのが見えた。
しばらくウトウトしていると、車がガタガタと揺れた。
石畳の道に入ったらしい。アンティグアに到着だ。

宿まで通りひとつ向こうというところで降ろしてもらい、
お目当ての日本人宿「ペンション田代」に行った。
すぐに部屋に入ったものの、まだ清掃が終わっていないとのことで、
時間潰しに近くの市場に行ってみることにした。

ペンション田代の入り口

ペンション田代の入り口。看板がないのでわかりずらかったが、窓をのぞくと招き猫が見えた

大通りに出ると、ピカピカ光るチキンバスが何台も通り過ぎた。
チキンバスというのは、グアテマラの長距離ローカルバスのこと。
バスの荷物棚の上に鶏を乗せていたからそう呼ばれたとか、
乗客を限界まで押し込んで走るその様子が酷い
ということでチキンバスと呼ばれたとか、
その名の由来は明確にはわからない。
アメリカで使われていたスクールバスが再利用されている。
この旅で、いずれお世話になりそうだ。

宿から市場までは歩いて5分くらい。
雑多な市場内に入ると、所狭しと商店が並んでいる。
食堂はないのか探したけど、みつけることができなかった。
市場内よりは少し割高の、市場の外のレストランで昼食にした。

メルカドで歌っていた人たち

市場(スペイン語ではメルカド)で歌っていた人たち

宿に戻ると、ちょうどチェックインして、
中米に向かうTICAバスについて尋ねている日本人の男の子がいた。
声を掛け、一緒に街を歩いた。
はきはきとした大阪の大学生コウくん。
中米に行くなら、一緒にコロンビアまで行かないかと誘ってみたら、
行ってみようかという返答。

宿に戻ると、掃除は終わっていて、
これからの中米の旅のプランをゆっくり練ることができた。

夕方、コウくんと宿の屋上に行った。
宿の屋上には、キッチンがあり共有スペースがある。
そこには、この宿に泊まる日本人たちが餃子を作っていた。
彼らは、ここアンティグアで、スペイン語の学校に通っている。
アンティグアは、スペイン語学校の街としても知られている。
私も当初は、ここでスペイン語学校に通う予定だった。
予定は変更。
サン・ペドロ・ラ・ラグーナで通う方が良さそうとの判断だ。

コウくんとこれからの旅の話をすると、その日は早めに寝た。

翌日は、アンティグアの街を歩くことにした。

この街の正式名称は、アンティグア・グアテマラ。
アンティグアは、グアテマラで3番目の首都だった都市だ。
1541年シウダー・ビエハから首都が移され、
1717年に大地震が起きるまで、首都だった。
地震で崩壊した教会やコロニアル様式の建物が、
今でも街のあちこちに残っていて、
歴史地区は世界遺産として登録されている。

街を歩き始めると、まずは中央公園に向かった。
そこが街の中心。
中央公園に向かって、レストランや民芸品店は高級になっていく。
中央公園の真ん中には、
上半身裸の女の人のおっぱいから水が出てくるという噴水がある。
旅行者も多く、民族衣装を着て赤ちゃんを胸に抱きながら、
土産物を売る女性がちらほらといた。

中央公園

中央公園

中央公園の北側には市庁舎、南側には総督府、
東側にはカテドラルが建っている。
そのまま東に向かって歩いた。

街角でキョロキョロ辺りを見渡していると、
おじいさんに声をかけられた。
「十字架の丘は、1人で行くのは危ないよ。
誰かと行くか、警察官に連れて行ってもらうかしないと。
あっちの山なら、結婚式場もあるし店もたくさんあるから安全だよ」。
そう言って、東側にある山を指差した。
だったら、そこに行ってみようと街の外れの山の側まで行ってみたが、
結局入り口がどこにあるかわからず引き返した。

引き返した道に、「カサ・サント・ドミンゴ」という高級ホテルがあって、
その前には人がたくさん群がっていた。
敷地内にある教会の廃墟を見学しているのだ。
宿泊者じゃなくても見学が可能だ。

コンパニア・デ・ヘスス修道院

コンパニア・デ・ヘスス修道院

そのまま、十字架の丘に行こうと思っていたが、
1人で行くのはやめにすることにした。
地震で崩壊後、廃墟公園になったカプチナス修道院の横を通って、
カルメン教会の横の民芸品市をのぞいた。
それから、時計台の近くを通り、市場に戻った。

時計台

時計台

ちょうどお昼時だったので、
迷路のような市場内をウロウロと食堂を探して歩いた。
肉屋が並ぶエリアの近くに、食堂エリアを発見した。
少し薄暗い食堂エリアは、なぜかお香が炊かれている。
どの店がいいのかは勘で決めるしかない。
太ったおばさんが熱心に客引きをする店に入った。
注文したのは、ペピヤン。
鶏肉をトマトと香辛料で煮込んだグアテマラ料理だ。
これがなかなか美味しかった。
その後、他の店にも行ったけど、食堂エリア手前で
客引き熱心なこのおばちゃんの店の方が美味しかった。
やっぱり料理は腕だ。

ペピヤン

ペピヤン。左側はかぼちゃ

宿に戻ってひと休みすると、コウ君と一緒に出かけた。
コウ君は、お腹が空いていたようでマクドナルドに寄って、
ハンバーガーを買うと、かじりながら歩いた。

アンティグアのマクドナルド

アンティグアのマクドナルド。雰囲気のいい席や、景色のいい中庭があり、とても素敵

街の北まで歩き、丘に近づくと、十字架の丘までの入り口を探した。
地元の人に尋ね、教えてもらった方向に行くと、
入り口らしきところに旅行者が集まっていた。
警察官に同行してもらいたかったのだけど、
警察官はいなさそうだった。
だけど、他にも丘に上る旅行者がいそうだったので、
私たちも上ることにした。

10分ほど階段を上って行くと、丘の上に建てられた十字架が見える。
丘の上から、アンティグアを一望。
街を歩くのと、丘から俯瞰するのでは、また印象が違う。
街の奥に見える雲のかかった山は、アグア火山だ。
アンティグアは、アグア火山、アカテナンゴ火山、フエゴ火山に
囲まれた盆地なのだ。

十字架の丘からの眺め。正面に見えるのはアグア火山

十字架の丘からの眺め

十字架の丘を後にすると、丘のあるアンティグアの北東の端から、
南西の端サンタ・ルシア教会まで歩いた。
アンティグアの街は歩いて回ることができる。

スーパーでビールを買い込んでから、宿に戻り、
その日の夜も飲んだ。

チチカステナンゴに移動しようと思っていた翌日は、
シャトルバスが出ないとのことだったので、
足止めを食うことになった。
アンティグアから、チチカステナンゴへのバスは、
市が開催される木曜日と日曜日のみの運行だ。

泊まった宿:ペンション田代

【住所】Pasaje Matheu #11A, Calzada Santa Lucia, Antigua, Guatemala
【料金】1泊目50Q、2泊目以降45Q(女3人ドミトリー)
【設備】Wi-fi、キッチン
【評価】★★★★

移動:フローレス→アンティグア

バス(Linea Dorada)で、9時間半でグアテマラシティ。乗り継いで、40分でアンティグア。610km。300Q。
フローレス→アンティグア

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