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【アメリカ大陸縦断・番外編2】ウロコ状の壁板のカラフルな家々(@プエルト・モン、チロエ島/チリ)

チロエ島への日帰り旅行

朝9時半、プンタ・アレーナスを出発。
一面黄色い草原の広がる一本道をひたすら北に向かって走る。
所どころにリャマに似た動物グアナコがいたり、
一列に並んで飛ぶ渡り鳥を見かけたりした。
パタゴニア南部の景色もこれで見納めだ。
12時頃休憩に立ち寄ったレストランで、チキンのスープを飲んだ。

それから少し走ったところに国境があって、建物の中には、
チリとアルゼンチン両国のイミグレーションが、
カウンターに隣同士で並んでいた。
出国、入国、共に手続きを完了し、バスに戻った。
パスポートを見ると、なぜかチリのスタンプが2つ押されていた。

13時半、バスは再び走り出す。
単調な景色はすぐに見飽きてしまい、
カーテン越しに温もりだけ伝わる西日の中、心地よく眠れた。
夕方には軽食が配られた。

22時、また休憩に入った。
ガソリンスタンドに併設されたレストランで晩ごはん。
お会計をチリ・ペソで支払うのか聞かれて、
そこがアルゼンチンだったことを思い出す。
チキンソテーとサラダで80,000$と、プンタ・アレーナスでの宿代と
同じというかなり高いディナーになってしまった。

バスの中には、温度を示す電光掲示板があり、
深夜目が覚めたときには、外の気温がー4℃まで下がっていた。

朝の日差しにカーテンを開けると紅葉の始まった木々に湖、
アンデスの山々とパタゴニア北部の景色に変わっていた。

いくつか小さな町を過ぎて、11時には国境に到着した。
アルゼンチンのイミグレーションで出国手続き。
またバスに乗ると山間の道を走り、
チリ側のイミグレーションで入国手続きをした。
持っていたフルーツや野菜を没収された。
チリの入国は、食品の持ち込みにうるさいのは知っていたけれど、
チリの街プンタ・アレーナスからチリの街プエルト・モンに行くのに
アルゼンチンを通らなくてはいけないということを、
バスに乗るまで知らなかったのだ。

チリ富士・オソルノ山

チリ富士・オソルノ山

チリに入ってしばらくすると、富士山にそっくりなオソルノ火山が見えた。
14時すぎには、オソルノの街に到着。

プエルト・モンの街に近づくと、
カラフルでかわいいウロコ状の板壁に装飾され家々が見えだす。
プエルト・モンには、16時頃着いた。

プエルト・モンのバスターミナルの裏

プエルト・モンのバスターミナルの裏

とりあえず、宿に向かおうと地図を見ながら歩き出す。
近くにいた人に尋ねながら宿を探すも、
聞く人聞く人みんなが酔っぱらいだったもんで、えらく道に迷った。
街を歩いて気づいたのは、なぜか酔っぱらいが多いこと。
ほとんどの店が閉まっているのは、日曜日のせいだろうか。

プエルト・モンは、パタゴニア北部ではあるものの、まだまだ暖かい。
たくさん歩いて、汗だくになり、
結局、お目当ての宿ではないところに宿を取ることになった。

それから、バスターミナルに行って、
次の目的地、ビーニャ・デル・マルまでのチケットを買った。
それから、せっかくなので海鮮料理を食べようと店を探した。
「ドンデ・エリアス」という店で、
パイラ・マリーナという貝のスープと白ワインを飲んだ。
チリのワインはサイズが多様で、選べるのがいい。
中サイズのものにした(375ml)。
出てきたスープは、ものすごく濃い出汁が出ていて、
それもそのはず、貝がこれでもかってくらいに入っていた。
朝から小さなパン2つしか食べていなくて、
お腹が空いていたけど、それだけで満腹になった。

パイラ・マリーナ

パイラ・マリーナ。黄色い野菜はチリだった

夜には、アントニオ・バラス通りに
スパンコールのボディコン姿の立ちんぼの娼婦がいた。
酔っぱらいが多いことといい、バスの中でチリ人が言っていたように、
プエルト・モンは少し治安が悪いのかもしれない。

翌日、チェックアウトすると、宿に荷物を預けてバスターミナルに向かった。
9時55分発(Cruz del sur社、4,500$)のバスは遅れてやってきた。
バスに乗り込むと、チロエ島に向かう。

2時間くらい走ったところで、パングアという港に着き、
そこからバスごとフェリーに乗った。
そして、チロエ島に渡った。

チロエ島に渡るフェリー

チロエ島に渡るフェリー

いくつかバス停に停まって、アンクーのバスターミナルに着いたのは、
13時すぎだった。
すでに買っておいた帰りのバスが、15時半発だから2時間半弱しか時間がない。
カテドラルの場所を教えてもらうとさっそく歩き出した。

壁板がかわいい

壁板がかわいい

ウロコ状の壁板に装飾されたカラフルな家は、プエルト・モンの街よりも多い。
それもいろんなウロコ型があった。
かわいい町並み、静かな島。
チロエ島は、歴史的にも文化的にも長い間、チリ本土から弧絶していたそうだ。

カテドラルの前は、広場になっていて、おそらくそこが町の中心だ。
レストランや店はその北側に多いようだった。

スーパーマーケットのある通りに、1軒のレストランをみつけた。
蟹の絵が描いてある。
美味しい海鮮料理が食べられそうだと思い、階段を上って店に入った。

「EL CANGREJO」というレストラン

「EL CANGREJO」というレストラン

暖かい日差しが入る窓際の席につく。
客は私だけだったけど、壁中に世界各国から訪れた客の名刺が貼ってあった。
期待できそうだ。
メニューを見ても何を頼んでいいかわからなかったので、
店員さんに薦めてもらったものを注文した。
白ワインは昨日と同じく中サイズ。
美味しいワインに少し酔っぱらった頃、料理が出てきた。
白身魚にたくさん貝が入ったホワイトソースがかかっている。
レモンやサルサ、辛味噌のようなものが付いてきた。
さすが店員さんのオススメだけあって美味しい。
近くの漁港で採れた美味しい魚介と、白ワインと、
昼の暖かい日差しで幸せに包まれた。

アンクー湾で採れた魚介

アンクー湾で採れた魚介

店を出ると、また町を歩いた。
中サイズのワインは、昼には少し酔っぱらいすぎてしまうのかもしれない。
足どりが千鳥になりそうになりながら、気持ちよく歩いた。
アンクー湾に出ると、漁師さんの姿が見えた。

アンクー湾の前の遊歩道

アンクー湾の前の遊歩道

アンクーの漁港

アンクーの漁港

そのまま、北にあるサン・アントニオ要塞に行き、大砲にまたがって一服。
誰にも干渉されない時間を味わう。

サン・アントニオ要塞

サン・アントニオ要塞

アンクー町歩き

アンクー町歩き

茶色い家も素敵

茶色い家も素敵

帰りは、アンクー湾沿いを歩いてバスターミナルに戻った。
バスに乗ると、フェリーに乗ったことさえ気付かないくらいに熟睡した。

プエルト・モンに戻ると、雑用を済ませて、宿に荷物を取りに行った。
バスターミナルの裏のレロンカビ湾が一望できる場所で一服していると、
ウシュアイアまで一緒だったクミちゃんに会った。
今日プエルト・モンに着いて、
ターミナルから歩いて行けるアンヘルモ(漁港)に行ってきたそう。
美味しそうなウニ盛りを食べた写真を見せてくれた。
プエルト・モンは大型客船が停泊する港で、
アンヘルモはそんな観光客の食事の場でもある。

クミちゃんと別れると、ビーニャ・デル・マルに向うバスに乗りこんだ。
19時半には発車。

プエルト・モンの宿:Hospedaje Patagonia

【住所】Avenida Antonio Varas 962 Of. Puerto Montt, Chile
【料金】9,000$(バス・トイレ共同・窓なし・シングル)
【設備】Wi-fi、キッチン
【評価】★★★★

移動:プンタ・アレーナス→プエルト・モン

バス(TURI BUS社)で22時間。2,530km。30,000$。
プンタ・アレーナス→プエルト・モン

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