野沢温泉は、約百万年前に噴火した
古い火山「毛無山」(標高1650m)の
裾野にある温泉街。
長野駅から長電バスに揺られ
たどり着くと、
まず、その硫黄の臭いに興奮する。
温泉にやってきたっていう気持ちを
盛り上げてくれる。
日本有数のスキー場も近くにあり、
冬は、スキー客も多い。
共同浴場は、13軒。
地元の湯仲間という組織によって
維持管理運営されていて、
観光客にも開放されており、
宿泊者は湯税という形で、日帰り利用はドネーションによって、
利用できる。
建物自体も古くからあるもので、
地元の人が日常的に利用する様子なんかは、
とても風情がある。
ただ、高温の風呂も多いのだが、
地元の人に遠慮してお湯を水で埋めれなかったりした。
ものすごい高温のお湯を頭からかぶる地元の人の横で、
そんなことできるはずもない。
大湯と十王堂の湯は、ものすごい熱いので要注意。
大湯通りで、野沢菜のおやき(他もおいしいがやっぱり野沢菜!)を
買って北へ歩き、坂を上がっていく。
湯沢神社で参拝し、
野沢菜発祥の地、曹洞宗健命寺なんかを訪れるのもいい。
野沢温泉では、毎食野沢菜が出されるが、
飽きない。
そのまま歩いていくと、
麻釜(おがま)に出る。
100℃近い温度のお湯が湧出している場所。
昔はこの高温湯を利用して
麻をゆでて皮をはぎ繊維を取っていたようだが、
現在は野菜や卵を茹でたりするなど
食べ物の用途に使われる場合がほとんどである。
観光客向けの温泉卵を茹でる商店もある。
麻釜周辺は火傷など危険防止のため
観光客は立ち入り禁止になっている。
横の坂を下っていくと、
麻釜湯という共同浴場もある。
ここも適温で入りやすい。
源泉数は38ヶ所あるらしく、
どの湯も少しづつ違っているようだった。
適温でいい湯だと思えたのは、
河原湯と熊の手洗い湯。
硫黄の匂いと、湯の花を見ると、
なんだかとても癒されたような気がする。
【住所】長野県下高井郡野沢温泉村
【泉質】硫黄泉