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【アメリカ大陸縦断036】光り輝く鮮やかなチチカカ湖とトトラでできた浮き島(@プーノ/ペルー)

光り輝く鮮やかな色に囲まれて……

アレキパを10時45分発の予定を、少し過ぎて出発。
指定席の余った席は、地元の人に安くさばかれるのか。
途中、乗客を拾いながら進む。

バスの揺れにウトウトし、目が覚めると大自然の中にいた。
荒野が続き、遠くにアンデスの山々が見える。
牛に、馬に、羊に、アルパカやリャマ、
インディヘナのおばさんたちが仕事をしている。

4時間半後には、フリアカの街に着いた。
プーノからも近いチチカカ湖沿いの街だ。
未舗装の道路が多く、車体が揺れる。

17時半頃、プーノのバスターミナルに到着。
次の街へのバスのチケットを取ろうか、と考えていたとき、
1人のおじさんに声を掛けられた。
お目当ての宿のパンフレットを持っていて、
適正なタクシー代を言ってきたのでついて行くことにした。

その前に次のチケットを確保したいと、おじさんに言うと、
おじさんは旅行会社まで案内してくれた。
そして、コパカバーナまでのチケットを購入(20ソル)。
そのまま、ターミナルを出ると、おじさんはタクシーをつかまえた。
そして、一緒に乗車。
タクシーの運転手ではなかったらしい。
一体このおじさんは何なんだと思っていたら、宿に到着。
おじさんに案内され無事にチェックイン。
そのまま、ウロス島のツアーのブッキングまで
手伝ってくれた(3時間・25ソル)。

それが終わると、おじさんはいなくなった。
後からわかったことだけど、少しずつ手数料を取られていたらしい。
体調が悪かったので、いろいろ調べたりする余裕もなかったので、
私たちにとってはよかった。
チップを要求されると腹立つが、
代金に手数料が含まれていると納得してしまうのは、
日本人らしい感覚だと思う。

宿の名前は、マンコ・カパック。
日本人が聞いたら、恥ずかしくなる名前だけど、
マンコ・カパックとは、インカの初代皇帝の名前。
マンコ・カパックが、その妹ママ・オクリョとともにチチカカ湖に現われ、
太陽の島に降り立ったという伝説が残っている。
そのため、チチカカ湖沿いの街は
マンコ・カパックという名前の店がたくさんある。

その夜飲んだクスコのワインは、驚くほど甘く不味かった。

プーノの街はインディヘナの人口の閉める割合が大きい

プーノの街はインディヘナの人口の閉める割合が大きい

翌朝、7時45分にレセプションの前に集合。
しばらく待つと、向かえのワゴン車がやって来た。
チチカカ湖畔のボート乗り場に着くと、
何隻か停泊しているボートの中の1隻に乗り込む。
そこでしばらく待たされ、もう1つのツアーも合流し、出発。
乗船している人数に対し、
明らかに少ない救命胴衣ににわかに不安を覚えながらも出発。

ウロス島出身のガイドさん

ウロス島出身のガイドさん

ウロス島出身のガイドさんが、いろいろと教えてくれる。
半島の端っこにある景色の良さそうな建物かホテル。
湖面は青空を反射し、鏡のよう。
それを越えてしばらくすると、
トトラという水草が群生する場所にたどり着く。
これをどうやったら浮島が作れるのか興味津々だ。

鏡のように照り返すチチカカ湖面

鏡のように照り返すチチカカ湖面

ウロスの島々

ウロスの島々

ウロス島の病院

ウロス島の病院

その中に、ウロスの島々が見えてきた。
ウロスの島々の1つ「ティティノ」でボートを降りた。
カラフルな民族衣装を着たウル族の女性が、手を降って歓迎してくれる。

ティティノ上陸

ティティノ上陸

島に降り立つと、スペイン語組と英語組に別れて、
トトラを丸めた椅子に座り、ガイドさんの説明を聞く。
島中を見渡してたら、子どもたちが親に言われ、
民族衣装に着替えてくるところを見てしまった。

島の子どもたちは観光客が来ると民族衣装に着替える

島の子どもたちは観光客が来ると民族衣装に着替える

まずは、浮島の作り方。
根の塊の部分の上に、敷き藁のようにして何重もトトラを敷き詰める。
トトラが腐ってきたら、また新しいものをその上に敷き詰めていくそう。
意外と簡単な作りだ。
根に近い茎の部分は食べることもできるそうで、
試食させてもらった。
味のないネギといった感じ。

インカの神様について説明中

インカの神様について説明中

ウロスの島々は、大小合わせて40ほどあり、学校や病院などもあるそう。
学校へ行ったり島と島を渡るには、バルサと呼ばれるトトラ製の船を使う。
2〜3人で乗るものから、15人ほど乗れるものもある。
どの島にもバルサが停泊しているのが見える。

一通り説明を聞くと、家の中を見せてもらった。
ベッドが置かれていて、4人が暮らしているそう。
生活形態を変えながらも、何代にも渡ってこのような生活が
ずっと続いているのだと思うとすごい。

トトラ製の家の中

トトラ製の家の中

案内が終わると、民芸品販売の時間。
現在のウロスは、観光が主な収入源となっている。
ウロスの島の人の暮らしの助けになればと思い、
刺繍のクッションカバーを購入。

ウル族のおばさんに民族衣装を着させてもらい、記念撮影もさせてもらった。
インディヘナのあのふわっとしたスカートは、
生地が幾層にも重なったもので、
歩きにくいトトラの浮島では、特に動きにくい。
子どもたちが普段、民族衣装を着ていない理由も納得だ。

記念撮影

記念撮影

お土産販売の後は、島の女性たちが集まって、歌を披露してくれた。
現地の言葉やスペイン語、なんと日本語でも歌ってくれた。
日本語で歌ってくれたのは、チューリップ。
なかなか芸達者。

歌を披露してくれるティティノの女性

歌を披露してくれるティティノの女性

その後は、希望者のみバルサ乗船タイム(別途10ソル)。
大きなタイプのバルサで、島の女性2人が漕いでくれる。

トトラでできた船バルサ

トトラでできた船バルサ

進行方向と反対側で漕ぐ

進行方向と反対側で漕ぐ

島の子どもたちはバルサで遊ぶ

島の子どもたちはバルサで遊ぶ

その頃には雲が消え、青空が広がっていた。
太陽から降り注ぐ光は、民族衣装の色をより鮮やかに見せ、
青空は、湖面をも青く輝かせる。
とにかく、鮮やかな色で囲まれ、景色が光り輝いた。
ティティノの隣の島を一周し、戻った。

それからボートに戻ると、最後に向かうのは、
ウロスの島々の中心の島。
そこには、レストランや宿泊施設もある。
そこで用意されていた時間は15分ほどだったので、
レストランに入ってみることもできず。
島の端っこで寝そべって、青空を見上げた。

ウロスの島々の中心

ウロスの島々の中心

3時間のボートツアーを終えて、宿に戻ると、
中央市場に行ってみた。
そこで、移動のバスで食べるフルーツを買って、昼食をとった。

夕方には、少し散歩した。

中央市場から、ピノ広場まで歩く。
市民の憩いの場である広場を抜けて、
白壁にオレンジの淵のサン・ファン・バウティスタ教会に行った。
中では礼拝する人がたくさんいた。

歩行者天国のリマ通りを通ると、観光客向けの店が多かった。
カテドラルまで行くと引き返した。

この街は、陽が当たっているときとそうでないときの魅力が段違いだ。
傾いた陽の光は影を作り、他の街と違う魅力を見いだせない。

明日は国境越えなのに、ペルーのソルが余っていたので、
何か美味しいものを食べようと思って、きれいそうな食堂に入った。
するとメニューは1つしかなく、ものすごく安かった。
余ってしまったソルは、ウユニ塩湖に向けての防寒グッズを購入した。

明日は、ボリビアだ。

泊まった宿:Hotel Manco Capac Inn

【住所】Jr. Tanca 277, Puno, Peru
【料金】40ソル(トイレ・バス付き・トリプル)
【設備】Wi-fi
【評価】★★★★

移動:アレキパ→プーノ

バス(Jursa社)で6時間。305km。30ソル。
アレキパ→プーノ

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