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【タイ旅行02】タオ島にPADIオープンウォーター・ライセンスを取りに行ってきました・後編

Cカード取得への道のり。実際の講習へ

前編では、タオ島の基本情報やタオ島に来て「Coral Grand Divers」の宿に移るところまで
書きましたが、後編では、実際の講習の様子を書きたいと思います。
始まると、あっという間に水の中に潜ることになり、あっという間に海に入ります。

ダイビング講習1日目午後:座学+プール講習

講習の始まりは、簡単な座学からです。
日本人ダイバーの教室で、これからの3日間一緒に講習を受ける卒業旅行中の大学生3人組と
合わせて5人で座学を受けます。
大学生たちは礼儀正しくも、テンション上がりまくりの3人です。
座学の内容は水の中の世界について、水圧が身体に与える影響などの話を聞きました。
それから機材の説明を聞き、水の中のハンドシグナルを覚えます。

そして、機材庫に集まり機材を用意し、ウェットスーツに着替えて、プールに移動です。

機材庫

機材庫

プールに着くと、機材のセッティングをしました。
まずは、何も着けずに200m泳ぐこと、10分浮くこと。
海で何かあったとき、これくらいはできておかないといけません。
ちなみに、シュノーケルで泳いでもいいので、泳ぎが得意じゃなくても大丈夫
(ただしシュノーケリングの場合は300m泳がなければいけませんが)。
それから、機材を着用します。
BCDという浮きの役割をするジャケットに空気の入れ方、抜き方を学びます。
身体には、ウェイトを付けているので、空気を抜くと沈み、入れると浮きます。
空気の入ったシリンダーから、レギュレーターを通して空気を吸います、
その練習が終わると、プールの深い方へ行き、さっそく潜行してみます。
初日のもうこの段階で潜行するなんて……とドキドキしてしまいました。
でも、圧平衡(耳抜き)もちゃんとできたし、予習しておいた通りにすれば、問題はありませんでした。
むしろ今までにない体験に楽しさの方が大きかったです。
それから、水の中でのスキルを学びます。
それらは、実際のダイビングで何かあったときの訓練。
つまりは、自ら何かあったときの状況を作り出すわけで(空気の吸い口が外れるなど)、
やはり初心者には怖さもありました。
1日目のプール講習で学んだスキルは以下の通り。
・マスクに水が入ったときのクリア
・ホバリング
・トリムの調整
・バディの空気源を吸う
・緊急スイミングアセント
・水面での機材とウェイトの着脱
・こむらがえりの除去

ダイビング講習2日目午前:座学と学科テスト

そこそこに分厚いテキストと、模擬テスト用紙を渡されており、
それを埋めてくるというのが課題でした。
講習の何日か前からテキストを読んでいたにも関わらず、きちんと読めたのは半分くらい。
5章に渡るその内容を隅から隅まで頭に入れようと思うと、
1日1章くらいが本来ちょうどいいのでは、と思います。
しかし、先生も課題の大事なところをきちんと説明してくれるので、
その後に受けたテストは合格できました。
これからダイビングを続けるなら、勉強も続けたいところです。

教科書

PADI OPEN WATER DIVER 教科書。もちろん日本語です

ダイビング講習2日目午後:海洋実習

2日目にしてもう海に出ちゃいます。
機材を用意してボートを乗り継ぎ、ダイビング船に乗船。
その日はなかなかいい天気でした。
1本目は、タオ島北東部にあるダイビングスポット「Light House」です。
海の底を眺めると、透明度が高く底まで見渡せました。
機材を着用すると、ジャイアントストライドエントリーという方法で海に入りました。
海に入る方法は2種類習いました。
ひとつは、ジャイアントストライドエントリーという方法で、左手でマスクとレギュレーターを抑え、
右手でウェイトを握り、ボートのへりから立ったまま1歩を踏み出すように入水するというものです。
もうひとつは、バックロールエントリーという方法で、片手でマスクの表、
もう一方の手でマスクのバンドの部分を抑え、
ボートのへりに座って後ろ向きに入水するというものです。

無事に入水できたものの、初めて機材を着用して海に入ったということで、
ものすごく鼓動が早くなって、過呼吸気味になってしまいました。
そんなときは、大きめに呼吸をするといいというのを思い出し、
大きめに呼吸しながら冷静を努めました。
そして、さっそく潜行です。
ロープに沿って、潜っていきます。
少しずつ潜って、水深10mの海底に到着しました。
海面を見上げると遠く、本当に海の底にいるんだと思うとドキドキするのですが、
できるだけ平静を努めました。
万一、息を止めて急浮上してしまった場合、肺が破裂してしまいます。
大きく息をしました。
海底では、昨日習ったスキルを実践しました。
・マスクに半分水が入ったときのクリア
・ホバリング
・トリムの調整
・こむらがえりの除去
それが終わると、海面に浮上する前に水深3m〜5mのところで5分留まる「安全停止」を行いました。
(こうすることで体内の窒素を抜くのです)。
安全停止した付近から緊急スイミングアセントの練習をしました。
エア切れしバディが近くにいない場合、少量の息を吐きながら浮上しなくてはいけません。
練習でも緊張するので、エア切れは要注意です。
海面では、機材とウェイトの着脱を実践し、エアフラッグの使い方を習いました。
1本目が終わる頃には緊張と体力の消耗でフラフラでした。
それでも休憩を挟むと体力は回復し、2本目に挑みました。

ボートの中

ボートの中では飲み物やクッキーが提供される

2本目のダイビングポイントは、ナンユアン島の北西にある「Japanese Garden」です。
この名前の由来は、ポイントの近くに日本の家屋のような建物が建っていること、
と珊瑚が日本庭園のようだということかららしいです。
ジャイアントストライドエントリーで入水し、潜行します。
2度目は落ち着いてできました。
インストラクターの方も50本泳ぐまでは、怖いという感覚が抜け切らなかったと言っていました。
初心者なので焦らず教えてもらったことを確実にするのみです。
ロープに沿って潜行し、底に到着すると、次のスキルの訓練をしました。
・マスクに全部水が入ったときのクリア
・トリムの調整、泳ぎの練習
少しずつ恐怖心は減ってきました。
スキルの練習をしている私たちの横をバラクーダの群れが通り過ぎて行きました。
アフリカでヌーの大群を見たときもそうですが、群れで行動している生き物を見ると、
力を合わせて生きてるんだなと感動します。
バラクーダ以外もたくさんの魚がいて、
私たちのようなよそ者を気にする様子もなくそこで生活していました。
目の前は、リアルな水族館の世界なのです。
エジプトのダハブでシュノーケリングしたときに、世界は陸の世界だけでなく、
海の世界もあるんだ、しかも地球は陸の割合より海の割合の方がはるかに広いのに、
今まであまり気に留めてなかったなんてもったいない、
もっともっと海の世界も知りたいと思ったことを思い出します。
しかし、次にそんな感動を吹き飛ばす出来事が起きます。
それは、浮上する前に行ったスキルでのことでした。
バディがエア切れを起こし、自分の予備の空気源から空気を吸わせて浮上するという訓練です。
バディである旦那さんが、自分のレギュレーターを外し、私の予備の空気源を取りました。
なんと旦那さん、間違って逆向きにそれを持っているのです。
断然海より山派な旦那さんは、登山中は頼りになるのですが、
海の中ではいつも緊張しているようでした。テンパったのかもしれません。
それを指摘したことにも気付かず、海水とともに吸ってしまいました。
その瞬間パニックを起こし、暴れ、浮上していってしまいました。
何が起きたかわからない私は、それをただただ見ているしかありませんでした。
苦しそうに海の上を目指す旦那さんに、インストラクターさんが助けに来てくれました。
予備の空気源を無理やり口に咥えさせます。
しかし、パニックになっている旦那さんは、なかなかそこから空気を吸うことができない様子。
大きな泡がたくさん旦那さんから出ていく様子を、恐れおののきながら呆然と見ていました。
インストラクターさんが旦那さんの鼻をつまんで、空気を吸うように誘導ししばらくすると、
パニックは収まり無事に空気を吸うことができたようでした。
助かってよかったです。
そして、2本目は終わり。
しかし、生死に関わる事故があったにも関わらず、その日の夜はダイビング仲間と
インストラクターさんとともに飲みに行き、楽しく過ごしました。

ダイビング講習3日目午前:プール講習

心のアルコール消毒をしたのがよかったのか、旦那さんは次の日もきちんと講習に参加しました。
機材を用意して、プールに行きます。
今日のプール講習で学ぶのは以下の通りです。
・マスクの着脱
・水底での機材とウェイトの着脱
・フリーフロー
昨日失敗したエア切れの練習も再度させてもらいました。
ここまであっという間でしたが、最初に機材を着用して潜行したときよりだいぶ慣れました。

プール講習

プール講習。いろんな国籍の人がいます

ダイビング講習3日目午後:海洋実習

ボート乗り場

ボート乗り場

機材を用意して、海辺でボートを待っていると、天気がものすごく悪くなってきました。
しばらくすると、雷が落ちたのが見えました。
そんな状況で乗ったボートはものすごく寒く、地獄そのものでした。
ダイビング船に移ると身体を拭き、マシになりましたが本当に寒かったです。
そして、本日1本目のダイビングポイントに向かいます。
1本目のダイビングスポットはナンユアン島の近くの「Twins」です。
この日はバックロールエントリーを習い、バックロールエントリーで入水しました。
船の上の方が寒く、水の中の方が暖かく感じました。
そして、潜行。
今回の海洋実習で1番深い水深14mの海底まで潜りました。
海底でのスキルの練習は、プール講習で習った
マスクの着脱と、自分の息でBCDに空気を入れるというもの。
怖かったけど、どうにかできました。
バディである旦那さんは、どうしてもレギュレーターを口から外すのが嫌だったみたいで、
そのスキルは次の回に繰り越しすることにしたみたいです。
スキルが終わると、泳ぎの練習。
しばらく泳いでいると私だけ、急に浮上してしまい、海面付近まで行ってしまいました。
どうしても潜行できず、仕方なくインストラクターさんに引っ張ってもらいました。
それから安全停止の水深でしばらく泳ぎ、エグジットしました。

2本目のダイビングスポットに向かいます。
2本目は、メーハート近海の「Pottery」というスポットです。
最後の1本は、ほぼほぼファンダイブのようなもの。
海の中で泳ぎの練習です。
特に問題もなく、ようやくダイビングをじっくりと楽しめました。
カラフルな魚をたくさん見ることができました。
それらは本当にきれいで感動しました。
旦那さんは、最後の最後に残っていたスキルもできました。
どうにか合格できそうです。

ダイビング講習3日目最後

宿に戻ると、1度シャワーを浴びてから、改めて教室に集合しました。
ダイビングのログブックを書いて、オープンウォーターライセンスの合格を認めてもらい、
Cカード用の写真を撮ってもらいました。

ついに、念願のオープンウォーターライセンスの取得です!

最後にこぼれ話ですが、
昔、ユーラシア大陸を横断していたとき、カオサンロードにいると、
かなりの割合でタオ島にダイビングに行ってきたという人に会いました。
そんな彼らの話を聞いて私は、タオ島に行ってインストラクターになるまでダイビングを
極めてみようかと考えたことがありました。
結局、今回までオープンウォーターのライセンスすら取らなかったのですが。
あの日から私は、そんな人生を選んでいたらどうなっていただろうと、
時々妄想していたのです。
しかし、今回やってみて、私にはこの仕事はできなかっただろうなとしみじみと思いました。
自分が選んだデザイナーとしての道に間違いはなかったと思ったのでした。

※教えてもらったことを全部書こうと思って書きましたが書き忘れているところもあるかもしれません

コーラルグランドダイバーズ

【住所】9/9 Moo 1 Sairee Beach ,Suratthani , Sairee Beach, 84360 Ko Tao, Thailand
【料金】オープンウォーターライセンス9,000THB(ファン・水シャワーの部屋3泊付
【設備】Wi-fi、タオル、プール(ビーチ用のタオル付)
【URL】http://japancoralgranddivers.com/
【備考】部屋で南京虫にやられましたが、日本人のダイビングショップはいい方ばかりです

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