hobowise blog

hobowise blog

 back to list

【アメリカ大陸縦断005】スペイン植民地時代からのコロニアル建築の街並み(@グアナファト/メキシコ)

ずっと見ていても飽きることのない美しい街並み

グアダラハラからグアナファトへのバスはとても快適で、
すぐにウトウトと眠りについた。
目が覚めたら、荒野が続き、
牛や馬がいたり、野草のサボテンが生えている場所もあった。
ランチは、バスの受付でもらったサンドイッチを食べた。
出発から3時間ほどすると、レオンの街に入る。
その1時間後、グアナファトに到着。

バスターミナルから街の中心に向かうローカルバスに乗り込んだ。
途中、ギターを持った青年2人組が乗車し、投げ銭ライブが始まった。
バスは、山の中に浮かび上がるグアナファトの中心街に
どんどん近づいていく。

グアナファトは、グアナファト州の州都。
スペイン植民地時代のコロニアル建築が美しい街並みだ。
ユネスコ世界文化遺産として保護されている。
かつては銀で栄えた街で、銀細工も盛ん。
昔、アメリカ人の友人が、
グアナファトで買ったシルバーがとても素敵だったと自慢していたのを
聞いてから、いつかグアナファトに行ってみたいと思っていた。
その頃とは物価も違うし、安くてかわいくてという
シルバー製品に出会えるかはわからないけど、
街角にある商店が見えるとワクワクした。

セントラルの中心地でバスを降りた。
少し覚えたスペイン語のおかげで、
目的のホテルまではすんなりとたどり着いた。
ホテルも昔ながらの建物で、なかなか素敵な部屋だった。
ルーフトップにも上がれて、グアナファトの街並みを見ることができる。

サルサダンス

さっそく、街に繰り出してみる。
フアレス劇場は、グアナファトを代表する建築物。
その前の通りは、週末のにぎわいを見せていた。
いろんな種類の大道芸人が芸を披露し、
演奏隊が入れ替わり立ち代わり音楽を奏で、
一角ではサルサダンスを踊る人たちもいた。

バシリカ教会は、1796年に建てられたバロック様式の建築物。
街の中心にありランドマーク的存在のこの教会の前には、
礼拝のため花を持った人が集まっている。
どこもかしこも、人でごった返している。

夜が更けるとフアレス劇場の前は、さらに盛り上がった。
楽器舞台が増え、その前には歌を歌う人が並んでいる。
しばらく見ていると、奥で何かが始まった。
どうやら、男の人が彼女にプロポーズをしているらしい。
彼女は笑顔でそれに答え、もらった指輪をはめると、そこに集まる人に見せた。
音楽は盛り上がり、みんな踊り出す。
メキシコ人は、とても明るくてフレンドリーで楽しい気質の人々だ。

グアナファト夜景

翌日は、ホテルの近くのピンク色の建物、
サンフランシスコ教会から歩き始めた。
そこから、フアレス劇場まではすぐ近くで、
劇場横を少し入ると、ピピラの丘に上がるケーブルカーの乗り場がある。
それに乗って、頂上に行った。

フアレス劇場

ピピラの丘からは、グアナファトの街並みが一望できる。
太陽の日差しに照らされたグアナファトは、
青空に生える彩色豊かな美しい街並みで、
目の前一面に広がるその景色に、思わずずっとみとれてしまった。
しばらく景色を見ていて、ふと横を見るとカフェバーのような店をみつけた。
これは入らずにはいられないと思い、
吸い寄せられるように店に入ると、
まだ朝だというのにビールを注文してしまった。
若い店員さんは気を利かせてくれ、
メキシコのトラディショナルな音楽に変えてくれた。
一日中ずっと見ていても飽きることがなさそうなくらいきれいだった。

ピピラの丘のカフェバー

下山すると、フアレス劇場、サンディエゴ教会、バシリカ教会を通り過ぎ、
口づけの小道へと向かった。
身分違いの禁じられた恋をする2人が、
それぞれ反対側のバルコニーに立ち、
この道を挟んで口づけを交わしたという伝説がある場所。
何でもない小さな通りだけど、
観光客が集まっていたのですぐにそこだとわかった。
そして、カップルたちはそこでキスをしながらの記念撮影するのがお決まりだ。

口づけの小道

そのまま街を歩く。街は、教会だらけだ。
独立戦争開始から100年を記念して1910年に建てられたという建物、
イダルゴ市場が見えてくる。
中は、食料品から土産物まで所狭しと商店が並んでいて、
見ているだけでもワクワクする。
その中の食堂で、昼食にすることにした。
メキシコには美味しいスープがたくさんあると聞いて、
スープのようなものが食べたく、メニューに載せられた写真を指差し注文した。
目の前に出された、その「menudo」なる食べ物は、
なんと私の苦手なモツのスープだった。
店の人には申し訳ないのだけど、
やはり匂いがどうしてもダメで肉は口すらつけず、ほとんど残してしまった。

イダルゴ市場

それからギャラリーやオシャレなカフェのある静かな小径をのんびりと歩く。
グアナファトの街は、
岩山をくり抜いて作られた地下道が張り巡らされている事でも有名。
街のいたるところに、その入り口がある。

グアナファト大学までやって来ると、
傾斜に沿って作られた長い階段を上った。
ピピラの丘が見えた。

夕暮れ時になると、バシリカ教会は絵の中の世界のように、
青空と黄色い壁が極彩色に輝いていた。
そういえばグアナファトの青空は、私の中の「ベスト青空 in my life」の
5位以内には入るかもしれないとふと思った。

バシリカ教会

その夜、ランチのリベンジに、どうしても美味しいものが食べたくて、
ネットで調べて何を食べるのか検討をつけてからレストランを探した。
そして、ありついたごちそうが、「mole con polo」。
モーレと呼ばれるスパイスの混ざったチョコレートソースがかかったチキン。
食べたことのない味でとても美味しく、ようやく満足のいく食事になった。

mole con polo

泊まった宿:La Casa del Tio

【住所】Cantarranas 47, Guanajuato 36000
【料金】190ペソ(6人女ドミトリー)
【設備】Wi-fi、キッチン、朝食付き、ルーフトップ
【評価】★★★★

移動:グアダラハラ→グアナファト

バス(PRIMERA PLUS)で4時間。272km。398ペソ。
グアダラハラ→グアナファト

ブログを応援していただけるとうれしいです→

COMMENT
“【アメリカ大陸縦断005】スペイン植民地時代からのコロニアル建築の街並み(@グアナファト/メキシコ)” への0 件のコメント