hobowise blog

hobowise blog

 back to list

【アフリカ大陸縦断014】ダナキルツアー4日目・ダロール絶景オンパレード(@ダナキル砂漠/エチオピア)

ソルトマウンテン、ダロール火山、硫黄泉、アサレ湖

みんなが寝静まった頃、ベッドの近くで音がしたので目が覚めた。
犬くらいの大きさの動物が通り過ぎていくのが見えた。
ハイエナだったらどうしよう。
何かあったら1番狙われそうな位置にある私のベッド。
怖くて、眠れなかった。

朝、5時半に朝食。
昨日の動物はヤギだったことが判明。
余計な心配をしてしまった。
したくして、車に乗り込むと出発。
30分ほど走ったところにあるソルトマウンテンに行った。

着いた先は、一面茶色い景色。
一体どれくらい歩いたらたどり着くのだろうと思っていたら、
マッシュルーム型の地形のオブジェが見えた。
昨日ガイドが、ソルトマウンテンには
マッシュルーム型の塩の天然オブジェがあると説明していたのを思い出す。
つまりそこはもうソルトマウンテンで、周り全部が塩だった。
塩でできた山……だから白いのかと思っていたら、土で汚れてて茶色だった。
そこには、マッシュルーム型の塩のオブジェの他にも、
不思議な形の塩の山をたくさん見ることができた。

マッシュルーム型の塩の奇岩

マッシュルーム型の塩の奇岩。辺り一面塩

それから、次に向かったのは、ダロール火山。
車を降りると、遠くに極彩色のラインが見えた。
ダロール火山は高さ約50m程度の溶岩台地の小さな山で、
玄武岩質のマグマが地中に侵入したことによって形成されたものだ。
極彩色の絶景が広がっていることで有名。
このダナキルのツアーに行こうと決めたのは、
この極彩色の絶景の写真を見たから。
1番楽しみにしていた場所だ。

赤茶色の玄武岩の上をしばらく歩くと、
極彩色の出っ張がある場所ににたどり着いた。
出っ張りの先からは、地熱によって熱せられた水が噴き出している。

極彩色の出っ張り

極彩色の出っ張り

その水の中には、地層に含まれた塩、硫黄、カリウム等の鉱物が溶けていて、
このように、人口的には作り出すことのできない
絶妙な色彩を作り出しているのだ。

ダロール火山1

極彩色の奇観ダロール火山

その先をしばらく歩くと、もっと極彩色の世界が広がっていた。
極彩色が広範囲で広がる場所は、硫黄の臭いも強く、苦しかった。
黄色い部分は踏んではいけないと言われたので気を付けて歩く。

ダロール火山2

水蒸気爆発によってできたダロール火山

ダロール火山3

ハンカチなど口を覆うものを持って行けばよかったと後悔。ガスが漂う

しかし、なんといっても曇り空が残念だ。
こういった色は太陽が鮮やかに照らしてこそなのだ。
それに、写真で見たものよりも色が少ない。
写真で見た景色の方がもっとグラデーションの幅も広かった。
これは水が噴出す場所が毎年変わり、その姿を刻一刻と変えているからだ。
できれば最高の状態のものを見たかったけれど、仕方ない。
それでも今までに見たことのない景色であるのは変わらないのだから。

ダロール火山4

広い範囲で広がっている場所もある

しばらく一帯を見学した後、車に戻った。
それから、次に向かったのはソルトマウンテンでも奇岩群が並ぶエリア。

塩の奇岩群

塩の奇岩群。これが全部塩だっていうことがすごい

するどい形の奇岩が並ぶ、不思議な景色。
これも全部塩だ。
少し歩くと、洞窟があり、ライトを点けて中を進んでいく。
洞窟の出口は、特によかった。
洞窟を構成する奇岩に、外からの光が当たって緻密な影を作り出し、
外の光に照らされた奇岩とのコントラストがとてもきれいだった。
探検家の気分も味わえる。
地中に広がる塩の層が隆起し、それが長い歳月の間に侵食され、
高さ約40~50mの塩の渓谷が形成されたらしい。
ぐるっと回って、車に戻った。

塩の奇岩群

塩の奇岩群。もっと狭い洞窟のようなところも抜ける

塩の奇岩群から車を走らせること30分、今度は硫黄泉を見に行く。
車を降りると硫黄の臭いが漂っていた。
不思議な色の泉。
その近くには、赤い色でぶくぶくと
洗濯機を回してるかのような音を立てている泉もあった。
泉の周りには鳥の死骸がいくつも落ちていた。
何もない砂漠を飛んできて、疲れて飲んだ水が毒物だった……ということだ。
ここは「地の果て」という言葉にピッタリな場所だ。

硫黄泉1

飛ぶ鳥もいない砂漠の地

硫黄泉2

地の果てにある毒の泉・硫黄泉

硫黄泉を後にすると、最後はアサレ湖の塩の採掘場へ行った。
もちろん、この時期、塩を採掘する人はいなかったのだけど、
ガイドが塩の塊を掘り起こす作業をやって見せてくれた。
ヒビの入ったところに、大きな棒を差し込み、ひっぺ返す。
採掘するのはこの地域に住むイスラム教徒のアファール族。
キャラバン隊はキリスト教徒のティグレ族。
塩のキャラバンはイスラム教徒とキリスト教徒の共同作業だ。

アサレ湖の塩採掘場

アサレ湖の塩採掘場。角張っているのが切り出した塩

たまった疲れも吹き飛ぶような絶景の連続だった。
塩の採掘場を見終えると、ハマディラに戻った。

休憩後、また移動し、バラハッレ村に行った。
最後の昼食。
そして、メケレへと戻る。
やっと終わった……という開放感で帰りの車の中ではぐっすりと眠った。

メケレに戻ると涼しくて、夢から醒めたような気分だった。
ツアー中は何度か帰りたいとも思ったけど、
終わってしまうとまだまだ夢の続きを見ていたいような気分になった。

ヨハネスホテルに行ってみたが、ツアーに行っている間に
リニューアルしたらしく、部屋代が上がっていたので、
SETI HOTELに泊まることにした。
部屋に入るとすぐにシャワーを浴びた。
1度のシャワーで石けんが小さくなるのを感じたのは初めてだった。
ものすごく気持ちよかった。

メケレの宿:SETI HOTEL

【住所】わからない。ヨハネスホテルの奥。
【料金】225ETB(シングル、ホットシャワー・トイレ付)
【設備】Wi-fi
【評価】★★★☆☆

移動:ハマディラ→ダロール→メケレ

ハマディラ→ダロール→メケレ

ブログを応援していただけるとうれしいです→

COMMENT
“【アフリカ大陸縦断014】ダナキルツアー4日目・ダロール絶景オンパレード(@ダナキル砂漠/エチオピア)” への0 件のコメント