朝5時起床。睡眠時間2時間半。
重たい身体を起こし、荷物がまとまると、
ADOのバスターミナルに向かった。
もちろん、まだ真っ暗。
6時発のチェトゥマル行きのバスに乗車する。
発車するとすぐに、ウトウトと眠りについた。
緑の深い場所を通ったり、いくつかの街を通りすぎたのを、
時々窓から確認した。
チェトゥマルに着いたのは、11時半頃。
そこから、国境までどれくらいの位置なのか、
どのように国境を越えるのか全然わからなかったので、
バスターミナルのスタッフに聞いてみた。
「ニューマーケットまで行って、国境まで行けばいい」。
そこまでは、タクシーで行くしかないとのこと。
誰か一緒にタクシーをシェアしてくれる人がいないか見渡してみた。
そしたら、バックパッカーのカップルがいたので声を掛けてみるが、
あいにく、彼らはチェトゥマルに一泊するつもりだそうで、
仕方ないので、1人で行くことにした。
タクシー乗り場に行って、ベリーズに行きたいんだけどと言うと、
料金表を見せられ、35と書いてあったので、
それならバスターミナルの人から聞いていた
だいたいの金額と同じだったので、
そのタクシーに乗ることにした。
タクシーに乗って、しばらく走る。
けっこう走ったのかな、と思っていた頃にセントロの標識が見えた。
意外と遠いんだなと思った。
セントロを過ぎて、しばらくすると
閑散とした空港の入り口のような場所に入った。
料金所のようなところがあって、
どうやらそこがイミグレーションらしかった。
ツーリストカードを回収され、出国税を支払った(306ペソ)。
この出国税については、いろんな情報が飛び交っていて、
24時間以内の滞在者、
もしくは再入国しない者は出国税が不要との情報も。
しかし、出国税は不要なはずだと
イミグレーションのスタッフと戦ってみたけど、
結局払わされたという人もいるし、
本当のところはわからない。
そこからまたしばらく走ると、
ベリーズ側のイミグレーションオフィスに到着する。
そこでタクシーを降ろされた。
そこで問題だったのが、35というのは、
メキシコペソではなくUSドルのことだったと言うのだ。
確かに、35ペソで行ける距離ではないような気がしていたので、
支払ってしまったが、本当ならもっと安くいけたはずという意見もある。
ボラれていたのか、正規料金なのか、
これもまた本当のところはわからない。
ただ、本当はニューマーケットに行って、
そこからベリーズシティまでの直通バスに乗るのが、
一番簡単に安く行ける手段だったらしいということは後から知った。
イミグレーションは、スムーズに通過できた。
やはり、日本人はビザが不要になっていたので、
そのままスタンプをもらって、関税のチェックを受けることもなく、
イミグレーションオフィスを出た。
イミグレーションの前はだだっ広い駐車場になっていて、
そこで何台か、客引きをしているバスがいた。
駐車場を出ると、何もなさそうだ。
ベリーズシティに行きたいのだけどと、ミニバスの運転手に聞いてみると、
ベリーズシティ行きは、たった今出たばかりだから、
別の場所にあるバスターミナルに行って、
乗り換えればいいと言われた。
先ほどのタクシーの痛い出費もあったので、即決できず、見送った。
炎天下のベリーズ。
イミグレーションオフィスの前にだけできている影に入って、考えた。
妹がメキシコに住んでいて、
クリスマス時期に訪ねに行ってたんだという
ベリーズ人のおじさんの大家族が、全員イミグレーションを通過し、
自分たちの家に向けて出発するのを見て、
私もちょっとでも進んで行こうと決心した。
そして、駐車場にミニバスがいないかチェックしに行った。
すると、1台のバスがやって来た。
しかし、行き先はオレンジウォークという街だった。
イミグレーションオフィス前の小さな露店商の人たちに、
どうするのがいいのか相談してみた。
そしたら、オレンジウォークまで行って乗り換えたらいいとのこと。
そうすることにした。
バスが国境を出発すると、何もないだだっ広い緑の広がる1本道を走る。
しばらくすると、コロザルの街に入った。
小さな街。スペイン語の看板もちらほらあるけど、
メキシコとはまた違った雰囲気。
コロザルを出るとまた何もなくなる。
所々にある家は、高床式の家も見かけた。
ベリーズに入って思ったのは、人口が少ないなということ。
元々ベリーズは、経済的価値が乏しく、
昔から人口が少ない地域なのだ。
1時間くらいでオレンジウォークに到着。
オレンジウォークは、国境とベリーズシティのだいたい中間地点。
バスターミナルに着いた。
ベリーズシティ行きのバスはまだまだ来なさそうだったので、
そこにあった小さな食堂で、昼食にした。
ベリーズの通過はベリーズドルだけど、
USドルも半分くらい流通しているらしく、
USドルで支払い、おつりをベリーズドルでもらった。
(1USD=2BLD)。
バスが来ると乗り込んだ。
そこからは、何度も何度も停車し、
ちょっとずつ乗客は増え満席になった。
日が暮れだしていた。
キーカーカー行きのフェリーに乗るつもりだったけど、
間に合わないかもしれない。
ベリーズシティのバスターミナルに到着したのは、17時40分頃。
キーカーカー行きの最終フェリーは17時半。
間に合わなかった。
とりあえず、バスターミナルを出てみると、
薄暗くなったベリーズシティの街は、
いろんな人がいてなんだか少し怖かった。
タクシーの客引きが安宿を知っているというので、
連れて行ってもらうことにした。
宿について、一服したら外は真っ暗。
お腹が空いていたので、近くの商店に買い物に行ったけど、
やっぱり怖かった。
ホテルは、人の出入りがあるとき以外は、柵に鍵を閉めている。
せっかくベリーズシティに来たのだから、
少しは街も散策してみたいなと思い、翌日は早く起きて出かけた。
ベリーズシティは、ベルモパンに首都が移されるまで、
ベリーズの首都だった街だ。
国の人口の4分の1が集中していて、
経済やビジネスの中心地でもある。
公用語は、英語。だけど、スペイン語を話す人も多い
See Breeze GHから海岸のあたりまで歩くと、
フェリーターミナルに出た。
ベリーズシティには、周辺の島へ渡るフェリーが二社ある。
南側にある「San Juan社」がそのフェリーターミナルだ。
北には、「Caye Caulker社」がある。
フェリーターミナルの前には、
タクシーやツアー会社の客引きがたくさんいて、
「情報だけならタダだよ!」と声を掛けて来る。
その南には、ベリーズ・ツーリスト・ビレッジがあって、
船着場になっているようだった。
北の方に戻って、赤と青にペイントされたスウィング橋を渡り、
ダウンタウンに行った。
ベリーズでは、USドルも使えるのだけど、
手持ちのUSドルも残しておきたかったので、
ベリーズ・バンクでベリーズドルのキャッシングを済ませた。
スイング橋から繋がるアルバート通りをそのまま歩いた。
小さなレストランでチキンブリトーを食べたら、
なかなか美味しかった。
同じレストランにいた縮れ毛を編み込んだ黒人女性に、
靴を褒められた。
ベリーズシティの住民の大半は、
クレオールと呼ばれるアフロ・ヨーロピアンで、
黒人系の人々が多い。
そのままアルバート通り南の端まで歩き、
セント・ジョンズ・カテドラルに行った。
レンガ作りの建物には、
鳩が描かれたステンドグラスの丸い窓が見える。
中に入ってみた。礼拝堂には人はいなかった。
「1812 to 2012
200 years of love serving god and belize」
と書かれた壁掛けがステンドグラスの窓の下に飾られている。
イギリス統治時代からの建物だ。
その横には、手入れされた美しい熱帯植物の生える庭に、
イギリス人建築家設計の木造の建物がある。
総督官邸で、迎賓館としても使われるところだ。
そのまま、レジェント通りを通って、スイング橋に戻った。
Caye Caulker社のフェリーターミナルに行ってみた。
10時半発のフェリーが今出発しようとしている。
たくさんの人。
年末の年始の超ハイシーズン。宿の心配が濃厚になってきた。
次の12時の便はなくなっており、13時半発しかないらしい。
仕方ないので、とりあえずチケットを買った。
フローレス行きのバスチケットも合わせて購入。
やはり、1日は運行がなく、2日も1日1便しかないというので、
早めにチケットを取っておくことにした。
さて、キーカーカーに向けて出発だ。
【住所】18 Gabourel Lane, Belize City 12345, Belize
【料金】25USドル(ダブルルーム、バス・トイレ共同)
【設備】Wi-fi
【評価】★★★☆☆
1. カンクン→チェトゥマル。バス(ADO)で5時間15分。380km。354ペソ。
2. チェトゥマル→ベリーズ国境。タクシーで30分くらい。14km。35USドル。
3. ベリーズ国境→オレンジウォーク。路線バスで1時間くらい。58km。5BZD。
4. オレンジウォーク→ベリーズシティ。路線バスで2時間半くらい。88km。5BZD。