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【アフリカ大陸縦断012】ダナキルツアー2日目・再度火口見学とアバーラ村へ(@アバーラ村/エチオピア)

再び火山火口見学とアバーラ村へ

朝3時半、スタッフに起こされる。
したくして、暗闇の中、兵士と一緒に火山の火口に向かった。
足元に気が取られ、気付いたら兵士の持つ銃に頭をぶつけた。

朝の方が活動が活発だと聞いていたが、確かにその通りだった。
火口付近に近づくと、火花をたくさん吹いているのが見えた。
昨日より煙も多い。

早朝のエルタ・アレ火山

早朝のエルタ・アレ火山。1番マグマが活発な場所

さっそく1番いいところで見たくて、反対側まで行った。
しかし、どうやら風下だったらしく、
硫黄の混じった煙をたくさん吸ってしまった。
苦しくてすぐに逃げた。
風上の方で1番よく見えるところに移動する。
激しく火花が飛び散っている手前のマグマの部分を撮影しようとすると、
またカメラの調子が悪くなった。

奥の部分でも激しくマグマが吹いて、塊が飛び散った。
しばらくすると、その周りの溶岩が崩れ落ちた。

マグマが塊で飛び散る

マグマが塊で飛び散る

しばらくそれを見ていたのだけど、顔が熱くて火口から離れた。
周りが少し明るくなってきた頃、早く帰りたいメンバーで先にドドムに戻った。

硫黄が混じった煙

硫黄が混じった煙

エルタ・アレ火山に日が昇る

夜明けの空に、エルタ・アレ火山の火の色がとてもきれいだった

普段の生活から考えたら食べ過ぎなくらい食べているのに、お腹が空いていた。
ビスケットをもらって食べてから、出発の準備。
まだミネラルウォーターが丸1本残っているのに、もう1本くれた。
こんなことなら、水1.2kg分の荷物を減らせたのに。

ドドム・キャンプサイト

ドドム・キャンプサイト。荷物を運んでくれるラクダ

私たちのマットを運んでくれるラクダが先に出発した。
荷物を積まれている間、なんとも悲しげな声をあげていたラクダも
下り坂をどんどん歩き進んだ。
火山火口にまだ残っている人はいたけど、
第一陣として先に出発することになった。

ホセさんとマルコ君とドドムにて

お世話になったホセさんとマルコ君とドドムにて

昨日は暗くて何も見えなかった道。
明るいと歩きやすく、朝の涼しい気候だし、それに下りなので、
昨日よりは早く拠点に戻ることができそうだ。
シェルパが荷物を背負ってくれ、ホセさんが水のボトルを持ってくれたので、
絶対に遅れないようにしようと思った。
2回の休憩までは遅れずついて行った。

エルタ・アレ火山下り

エルタ・アレ火山下り

下りの方が楽だと言っても、やっぱり相当な距離だった。
足場が砂場に変わってから、あの先にはキャンプが見えるはず、
と何度も期待しながら峠を越えるけど、全然たどり着けず。

この辛さを越える感覚。
それがまた山に登りたいと思う所以なのだ。
旅も山登りも人生の縮図、辛い経験は日常のスパイスになる。
山に登るときは、登ることを決めた自分を呪うのに、
下りはいつもこんな感覚になり、また山に登ろうと誓うのだ。

拠点に戻ると朝食。
酸っぱいオレンジが美味しかった。
朝食が終わると出発。
ものすごく揺れるオフロードなのに、疲れのせいで眠ることができた。
何度も頭を打った。
舗装路に戻ってしばらく走ると、次の村に着いた。

そこではよく冷えた飲み物が売っていたので、ビールを買って飲んだ。
ずっとぬるい水しか飲んでいたかったので、ものすごく美味しかった。
朝ごはんも満腹食べたのに、昼にはお腹が空いている。
エネルギーの消耗が激しい。

ランチを食べた村で

エルタ・アレ火山からアバーラ村の間。ランチを食べた村で

次の目的地は、そこから2時間弱走ったところにあるアバーラ(abala)村。
今日がツアー4日目の人は、ここからメケレに戻る。

アバーラ村

アバーラ村

今日が2日目の私たちは、ここで宿泊。
村の中でも大きめのきれいな家が今日の宿泊先らしい。
何もない部屋に、持ってきたマットレスを敷く。
何もないけど、建物の中にいるだけで安心できた。

アバーラ村の宿泊先

アバーラ村の宿泊先

それからシャワー・タイム。
「アフリカ式シャワーだ」と言われ、シャワールームに入ると
ポリバケツに水が入っていて、手桶が置かれていた。
私は若い頃からこれまで、シャワーヘッドから
シャワーの出ない宿は避けてきた。
初めての手桶の水浴び。
昨日あんなに汗をかいたのにシャワーを浴びていなかったので、
とても気持ちよかった。

水浴びの後はセレモニースタイルのコーヒータイム。
エチオピアには(エリトリアにも)、日本の茶道と同様、コーヒーを飲むという
行為に精神的な要素や教養などが含まれる文化的な習慣がある。
カリオモンと呼ばれるコーヒー・セレモニーの儀式は、
他者に対する感謝ともてなしの精神を表すものだ。
女性が執り行うものであり、エチオピアでは
結婚前の女性が身につけるべき作法の一つとされている。

庭にあるコーヒーセットの前に、椅子を並べ座る。
お香が鼻にツンと刺激する。
お母さんが、コーヒー豆を煎るところから始まり、
娘のマーザがそれをすりつぶしてくれる。
水とコーヒーの粉を混ぜて、ポットに入れて一煮立ち。
香りの高いフレッシュなコーヒーの完成である。
とても美味しかった。
少し焦げていたのも香ばしくて、エチオピアコーヒーの風味を壊していない。
コーヒーのお共は、ポップコーンだ。

フレッシュなコーヒー豆を手で煎ってくれる

フレッシュなコーヒー豆を手で煎ってくれる

コーヒーを飲んだ後は、少し村を散策した。
宿に戻ると、みんなビールを飲んでいたので、私も飲むことにした。
しばらくすると、いい匂いがしてきた。
晩ごはんができたようだ。

奥の部屋に通された。
奥の部屋には、家具があり家電があった。
食事をお皿に取って、ふかふかのソファに座る。
ヤギ肉の炒め物やインジェラなど、
今晩だけはトラディショナルフードが出た。
日本ではヤギ肉は食べないと思っていたけど、沖縄に住んだことのある
あいちゃんが沖縄ではよく食べられていると教えてくれた。

とても暑い夜だったけど、建物の中で寝るということが
どれだけ安心かということを実感した夜だった。

移動:エルタ・アレ火山→アバーラ村

エルタ・アレ火山→アバーラ村

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