青空と大草原、車窓をただ2色に分けた景色がずっと続く。
それを眺めながら、コーヒーを飲む。
前の日の19時35分にブエノス・アイレスを出たバスは、
10時半にようやく小さな街に到着した。
バスを降りると、肌寒かった。
一人旅を再開した朝。
久しぶりにちょっと寂しい。
車窓の景色は何度か変わり、11時半に2つ目の街のターミナルに着いた。
そこからは、街が続いた。
4つ目の街を過ぎるとまた草原が広がった。
しばらくウトウトしていると、ナウエル・ウアピ湖が見えて来た。
17時すぎ、ほぼ予定通りにサン・カルロス・デ・バリローチェの街に到着。
次の目的地、エル・チャルテンまでのバスのチケットを買った。
翌日の昼のバスを逃すと、3日後までバスがないらしいので、
バリローチェの滞在は予定よりも短くなってしまうことになるが仕方ない。
宿のあるセントロまで路線バスに乗ろうとしたら、
カードが必要だと言われ、断念しタクシーに乗車。
(本当ならチケットを買って乗るという方法もあったらしい)。
お目当ての宿まで行った(75$)。
何せ時間がないので、宿で地図をもらって見どころを教えてもらうと、
そのまま街歩きを始めた。
街の中心にあるセントロ・シビコを目指した。
大通りから公園を通って、湖の方へと歩く。
その先には、アルゼンチンの国旗がはためいている。
セントロ・シビコは、観光案内所、図書館、警察署、市庁舎などの
主要な建物が集まっている場所だ。
この街には、19世紀の終わりにスイス人が多く移住したため、
建物が木造のシャレー風。
「南米のスイス」と呼ばれる街だ。
広場には、セントバーナードを連れたおばさんが何人かいる。
記念撮影用らしい。
石造りのアーチをくぐって、ミトレ大通りに出る。
観光客向けの店が多い。
バリローチェ名物のチョコレート店もたくさんある。
そのまま東に行って、カテドラルを目指した。
ナウエル・ウアピ湖沿いにあるカテドラルまで行くと中で少しゆっくりした。
ミトレ大通りに戻り、チョコレート店に入ると、
チョコレートを一欠片試食させてもらった。
カカオがそれほど濃くなく、ほどよい甘さ。
日が暮れると、宿に戻った。
バリローチェは、ブエノスより陽が長いので十分歩けた。
熱いシャワーを浴びて、バーフロアに晩ごはんを食べに行った。
珍しくも晩ごはん付きの宿。
90年代の音楽がかかって懐かしく思っていると、
前の席のカップルも音楽に合わせて鼻歌を歌った。
翌朝、少し早めにチェックアウトすると、セントロ・シビコまで歩き、
のんびりとナウエル・ウアピ海を眺めた。
時間が来るとタクシーを拾ってバスターミナルに行った。
バスが来るのを待って、最後トイレに行って出てくると、
日本人のカップルに出くわした。
2人とも看護師さんの今枝夫妻もまた、
私と同じ行き先のエル・チャルテン行きのバスに乗りこんだ。
12時半バスはエル・チャルテンに向けて出発した。
【住所】Salta 422, 8400 S C de Bariloche, Río Negro
【料金】155$
【設備】Wi-fi、朝夕食
【評価】★★★★☆
バス(Nueva Chevallier S.A社)で22時間。1570km。1220$。