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【アメリカ大陸縦断049】かっこよすぎるフォルム!フィッツロイに夢中(@エル・チャルテン/アルゼンチン)

早朝からのフィッツロイ・トレッキングへ

夜は少し寒かった。
あまり眠れないままの朝、
気が付くと目の前にフィッツロイが見えていた。
そのフォルムのカッコよさに、もう絶句。
フィッツロイ山系を構成する山々のバランスが抜群すぎる。
山登りが好きだった祖母が、山の形がゴツゴツとして荒々しかったりすると、
その山のことを男山と呼んでいたのを思い出し、
それならフィッツロイ君は、相当なイケメンだなと思った。
多くの人々を魅了するのにも納得できる。
フィッツロイは、アウトドアブランド・パタゴニアのブランドロゴの
モデルになっていることでも有名だ。

バスの中からではあるものの、思いの他眺めがよく、下の方まで見えた。
この街にやって来たのは、もちろんフィッツロイを近くで見るため。
朝日に染まった赤いフィッツロイを見ることができれば完璧だ。
しかし、ここに来るまでに会った旅人には、
山頂が雲にかかって見ることができなかったという人が多かった。
というのも、フィッツロイは周辺に激しい気候変動が起きるため、
気流が山に衝突して雲ができやすい。
あたかも山頂が白い煙を吐いているように見え、
先住民は、火山だと思っていたくらいだ。

10時半頃、予定より早くエル・チャルテンの街に到着した。
今枝夫妻と、フィッツロイをバックにエル・チャルテンと書かれた
木製の看板の前で、記念写真の撮り合いをする。
トレッキング好きの彼らもまた、フィッツロイに魅了されているようだった。

エル・チャルテン、バスターミナルの近くの看板

エル・チャルテン、バスターミナルの近くの看板

すると、乗ってきたバスから1人の女性が降りてきて、こちらにやって来た。

「フィッツロイのトレッキング行きますか?
私も一緒に行っていいですか?」

「行きましょう」と答えると、
彼女はそのままエル・カラファテに向かうはずのバスを降りた。
クミちゃんという関西の女性。

私以外みんな宿の予約を取っていなかったようなので、
私が予約を取った宿に空きがあるか聞いてみることになった。
すると、ちょうど4人用ドミトリーが空いているらしかった。

チェックインまでの時間は、
宿のロビーでフィッツロイ・トレッキングについて計画を立てた。

チェックインを済ませると、クミちゃんと一緒に街を歩いた。
エル・チャルテンは、フィッツロイ山域のゲートになる小さな街だ。
登山口に近い宿から、バスターミナルの方へと向って歩いた。
街の中心にあるカフェに入って昼食。
大きなサンドイッチを食べた。

エル・チャルテンの街並み

エル・チャルテンの街並み

宿に戻ると、荷物の整理をして、シャワーを浴びた。
それから、スーパーに買い出し。
宿に戻ると、キッチンを借りて、ステーキを焼いた。
今枝夫妻と4人でディナー。
柔らかいフィレ肉(LOMO)のステーキは感動的に美味しく、
アンデスというビールで乾杯もした。

食事が終わった頃、ちょうど夕暮れ時だったので、
フィッツロイを見に出かけた。
バスターミナルの近くで、
ピンク色の空に逆光で影になったフィッツロイが見えた。
やっぱり、どんな姿もフィッツロイはカッコよく、見惚れてしまう。
みんな、それまでに会ったという友達に出くわし、
明日は6人で出発することになった。
その帰り、私もまた友達と再会し、今朝、赤いフィッツロイを
見ることができたと聞いて、明日への期待が高まった。

夕暮れのフィッツロイ

夕暮れのフィッツロイ

翌朝は4時起き。
4人以外部屋にいないので気を使わなくていい。
5時にはロビーで、別のホテルの2人を待ったが
なかなか来なかったので、先に出発。
2人は、待ち合わせ場所を間違っていたらしく、
すぐ後にやって来て私たちに追いついた。

真っ暗な山道を歩くのは、やはりエネルギーがいる。
昨日再会した友達は、道に迷って、街に戻ってしまったらしい。
1本道ではあるものの、暗闇だと所どころ道が別れているように見える。

空を見上げると満点の星。
天の川はもちろん、小さな星雲がいくつも見え、空一面に星が散らばっていた。
暗闇に薄っすらと見える大きな岩影はものすごい迫力だ。
みんなで歩いているので心強く、怖いという気持ちなく楽しめた。

途中、カプリ湖と展望台(Mirador)の分かれ道があり、
私たちは展望台を目指した。
歩き始めて2時間弱、7時前には展望台に到着した。

フィッツロイの見える展望台で日の出を待った

フィッツロイの見える展望台で日の出を待った

まだ星が見えて、うっすらとフィッツロイが見えている。
それもまたいい。

しばらくすると、空が白み始めた。
空には雲ひとつない。

気がつくと、フィッツロイの先端が少し赤くなっていた。

フィッツロイの山頂が赤く染まり出した

フィッツロイの山頂が赤く染まり出した

見てみたかった、赤フィッツロイが見える……と思うと、
ものすごく興奮してしまった。
朝日に照らされたフィッツロイは、どんどん赤く染められていく。

陽が昇りきると、フィッツロイの横にできた氷河も見えた。
それは、私にとって初めて見る氷河だったのだけど、
その感動は、朝日に赤く染められたフィッツロイを見たことで
かき消されてしまったくらいだ。

真っ赤になっていくフィッツロイ

真っ赤になっていくフィッツロイ

こんなにも全体的に真っ赤に染まるとは思っていなかった

こんなにも全体的に真っ赤に染まるとは思っていなかった

朝日が上りきると、後から合流した2人は
エル・チャルテンの街へと戻って行った。
彼らは、エル・カラファテから1泊2日でフィッツロイを目指して来たそうだ。
そういう旅の仕方をする人も少なくない。

私たちは、もっと近くでフィッツロイを見るために、更に歩いた。
明るくなった山道は歩きやすい。
それに、展望台からは平坦な道になった。

しばらくすると、フィッツロイがどんどん黄色く染まった。
どういうわけで黄色く見えているのかわからないが、
赤いフィッツロイが見えた後、
一度暗くなったフィッツロイは、なぜだか黄色い光に染まった。
頂上から順番に山全体が黄色くなり、しばらくするとまた通常の色に戻った。

黄色く染まったフィッツロイ

黄色く染まったフィッツロイ

ものすごく透明な雪解け水が流れる川の近くに行ってみたり、
小さな橋を渡ったり、湿地帯のような場所を通ったり、
標識に従いながら歩いた。
その間、ずっとフィッツロイが見える。

時々、フィッツロイから街に戻る人に出くわした。
そして、お互い記念撮影の撮り合いをしたりもする。

湿地帯のような場所には木製の歩道が付けられていた

湿地帯のような場所には木製の歩道が付けられていた

フィッツロイを降りて来た女性と記念撮影の撮り合いをした

フィッツロイを降りて来た女性と記念撮影の撮り合いをした

昼前には、リオ・ブランコ・キャンプ場に到着した。
雲がかかりやすいフィッツロイの山なので、
ここで何泊かして晴天を待つ人もいる。

リオ・ブランコ・キャンプ場

リオ・ブランコ・キャンプ場

そして、ここからが最後の難関。
エル・チャルテンからロス・トレス湖までは10km。
すでにかなりの距離を歩いて来ているが、
ここから目の前の山の上にあるロス・トレス湖を目指す。
湖越しにフィッツロイを臨むため、最後のふんばりが必要だ。

北アルプスのトレッキング経験のある今枝夫妻に、励まされながら、
とにかく歩き続ける。
日が昇ると暖かくなり、山を登っていると汗だくになる。
途中、登っている山で先に見えていたフィッツロイが隠れてしまった。
時々振り返ると、マドレ湖と思われる湖と、山々が見えた。
木々は紅葉し、山の上の方にはところどころに雪がある。

最後の1時間は少々きつい山登り

最後の1時間は少々きつい山登り

パタゴニアのシーズンはもうすぐ終わり。木々が紅葉している

パタゴニアのシーズンはもうすぐ終わり。木々が紅葉している

弱音を吐きながらも、どうにかこうにか山の上にたどり着いた。

ロス・トレス湖越しのフィッツロイは、絶景。
普段過ごしている日常と、同じ星にあるとは思えないほどの別世界。
しばらくみとれてしまった。

ロス・トレス湖のある山の頂

ロス・トレス湖のある山の頂

よく見ると、こんな寒いロス・トレス湖で泳いでいる人がいた。

しばらくすると、フィッツロイのバックに雲がかかり始めた。
確かに煙を吐いているみたいだ。
ずっと見ていたい気分だったが、また10kmの道を帰らなくては行けない。

ロス・トレス湖越しのフィッツロイ

ロス・トレス湖越しのフィッツロイ

下山中は、たくさんの人に出くわした。
もっと先にある「エル・ピラル」というホテルまで、
エル・チャルテンの街からバスが出ている。
そのバスで来た人かもしれない。

帰りは、途中の分岐点で、カプリ湖を通るルートを取った。
カプリ湖もまた澄んでいてとてもきれい。
水を触ってみると、ものすごく冷たい。
ロス・トレス湖で泳いでいた人がいたのが信じられない。

順調に歩いて、エル・チャルテンに戻ったのは、16時くらい。
登山口を出たその足で、スーパーに行って買い物をし、
宿に戻ると晩ごはんの準備。
そして、4人でおつかれさまの乾杯をした。

ホテルの近くにはスーパーもある

ホテルの近くにはスーパーもある

翌日は、案の定ひどい筋肉痛。
1日ゆっくり過ごすと、夜には街のお祭りに出かけた。

夕方散歩したときは、公民館の前は人だかりで、変装した人などもいた

夕方散歩したときは、公民館の前は人だかりで、変装した人などもいた

その日はちょうどアルゼンチンの祝日だったらしく、
街の公民館でお祭りが行われるとのこと。
2006年以来、1976年3月24日の軍事クーデターの日を
「真実と正義を記憶する国民の日」として
民主主義の復興を記念した祝日となっているようだ。

晩ごはんの後、公民館に行ってみると、お祭りというよりも
無料ライブが行われているらしかった。
次の日はエル・カラファテに向けて朝早くの出発だというのに、
夜遅くまで遊んでしまった。

公民館の無料ライブ

公民館の無料ライブ

ライブには、家族連れが多かった

ライブには、家族連れが多かった

エル・チャルテンの宿:Rancho Grande

【住所】Av San Martin 724 El Chalten, 9301
【料金】180ペソ(4人ドミトリー)
【設備】Wi-fi、キッチン
【評価】★★★☆☆

移動:サン・カルロス・デ・バリローチェ→エル・チャルテン

バス(Marga社)で22時間。1380km。1220ペソ(セミ・カマ)。
サン・カルロス・デ・バリローチェ→エル・チャルテン

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