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【アメリカ大陸縦断017】ホンジュラスを越えてニカラグア第二の都市へ(@レオン/ニカラグア)

長い道のりを越えてたどり着いたニカラグア

朝6時に宿を出ると、
宿の左すぐにあるバス停から、客引きしながら徐行するバスがやって来た。
東バスターミナルに行くのか聞いたら、行くと言うので乗り込んだ。


サン・サルバドルの西は、富裕層が集まる閑静な住宅エリアらしいが、
東は、逆にちょっと治安が悪そうに見える。

20分ほどで到着すると、ターミナル内へ向かった。
調べていた通り、6時50分にサンタ・ロサ行きのバスがあるらしい。
バスが来るのを待っていると、ガム売りのおじいさんがやって来た。
私をみつけると頭を下げて、ガムを勧めて来た。
ガムを買わない私だったが、バスに乗り込むまでとても親切にしてくれた。
その仕草はまるで日本人のようで、もしかしたら昨日行きそびれた、
あの平生三郎の会社で勤めていたのかもしれないなと思った。

サン・サルバドルの東バスターミナル

サン・サルバドルの東バスターミナル

やって来たバスはなかなか立派なバスで、
効き過ぎのエアコンに凍えそうになりながら、3時間半。
カーテンで朝日を遮り、それでもよく眠った。

サンタ・ロサに到着すると、次のエル・アマティージョ行きのバスが
すでに停車していて、そのバスの係の男が私たちの荷物を運んだくれた。
バスにそこそこ人が入ったら、出発。
窓から入ってくる風は涼しく、のどかな周りの景色を見ていると
あっという間に到着した。

エル・アマティージョは、ホンジュラスとの国境の街。
バスを降りると、その先にあるイミグレーションに向かった。

エルサルバドル側のイミグレーション

エルサルバドル側のイミグレーション

エルサルバドルのイミグレーションでは、
パスポートを渡しチェックされるとそのまま戻してくれた。
エルサルバドルは、入出国に税金が必要なく、
パスポートのスタンプも何もなかった。
その辺りから、自転車タクシーがたくさん現れる。

イミグレーションで手続きを済ませると、
その先にある川に架かる橋を越える。
橋の上から見る景色は広大な大自然。

自転車タクシーで国境を渡るおばさん2人

自転車タクシーで国境を渡るおばさん2人

エルサルバドル〜ホンジュラス間国境

エルサルバドル〜ホンジュラス間国境

その先のホンジュラスのイミグレーションに行くと、入国手続きをする。
入国カードを書いて渡し、入国税(3ドル)を払った。
もちろん入国スタンプももらう。

無事、ホンジュラスに入国できた。
ホンジュラスの通貨レンピーラを持った両替商が寄って来たが、
ホンジュラスは後数時間で通貨するため、両替はせず。
ちなみに、レンピーラとは、ホンジュラスの先住民レンカ族の英雄の名前だ。
スペイン人の入植者に抵抗の戦いを組織した族長だが、結局負けてしまう。


すぐに、バスの客引きに声を掛けられ、
ニカラグアとの国境の町グアサウレに向かうワゴン車に乗車。

ホンジュラスでは、当局に登録すれば国民一人あたり
ライフル銃5丁及びけん銃2丁まで所持することが合法的に認められている。
世界一治安の悪い都市の1つサンペドロスーラは、
この国第二の都市だ。
その情報だけを聞くと、とんでもない場所にいるような気がするが、
私たちが通るのは、ホンジュラスの南の田舎道だけ。
緊張することはない。後は、悪運を引き寄せないように祈るだけだ。

エルサルバドルの国境からニカラグアの国境までを走るホンジュラスのバス

エルサルバドルの国境からニカラグアの国境までを走るホンジュラスのバス

自然あふれるのどかな田舎道では、時々ホンジュラス人の住む家が見えた。
家のドアは開いており、
家の中でハンモックで昼寝をしている人なんかが見える。
西側の席に座ってしまったため、ものすごく暑く、体力の奪われる2時間だった。
少ししかいないホンジュラスなので、
よくよく景色も見ておこうとふんばった分、
グアサウレに着いたときには、ヘトヘトだった。

グアサウレに到着すると、同じバスの隣の席にいた美人な女性と一緒に、
イミグレーションに向かった。
ホンジュラス側のイミグレーションでは、
パスポートに出国スタンプをもらった。

ホンジュラス〜ニカラグア間国境の橋

ホンジュラス〜ニカラグア間国境の橋

そのまま、国境の川に架かる橋を渡って、ニカラグアへと向かう。
国境の橋は、日本政府が協力して作ったものだった。
橋の上から見える景色は、エルサルバドル〜ホンジュラス間から
見える景色とほぼ変わりはなかった。
ニカラグアのイミグレーションでは、
入国税を払い(12ドル)スタンプをもらった。

国境エリアを越えると、その付近にいた両替商のおばさんに
コルドバに両替してもらった。
喉がカラカラ、お腹もペコペコで、
その近くのレストランで休憩することにした。
コーラ1缶とペットボトルの水1本を飲み干した。
そこで食べた料理が思いもよらず美味しく、
この後コウくんと何度も思い出して話した。

ニカラグア国境で食べた名前のわからない美味しい料理

ニカラグア国境で食べた名前のわからない美味しい料理

休憩が終わると、国境から伸びる道の先にある小さな街の方に向かった。
街に向かう途中で、チナンデガ行きのワゴン車がやって来たので、
乗り込む。
窓から入る風が心地よく、すぐにウトウトと眠りについた。

気がつくと、日が沈みかかった
チテナンガのバスターミナルに到着していた。
他の国でも多々あることだけど、運賃とは別に荷物預かり料を取られた。
「レオン、レオン!」と呼び込みをしているチキンバスをみつけ、
乗り込んだ。ぎゅうぎゅう詰めに客を乗せると出発する。

ニカラグアのチキンバス。チキンバスの文化はグアテマラからパナマまであるらしい

ニカラグアのチキンバス。チキンバスの文化はグアテマラからパナマまであるらしい

陽はどんどん暮れていく。
途中、チチガルバという小さな街でほとんどの人が降りて行った。
暗くなると、車内はオレンジ色の明かりが灯り、音楽が流れた。
1時間弱でレオンの街に到着。
すっかり暗くなった頃だった。

到着したのは、バスターミナルではなく道の真ん中。
お目当ての宿までは、タクシーで行くことにした(50C$)。

宿に到着すると、宿のスタッフに危なくないか確認して、夜の街に出かけた。
街の中心地までは、3ブロック先を曲がって少し歩くだけ。
カテドラルのある広場が中心地で、そこは明るく人も少なくなかった。
レオンのカテドラルは、中米最大級の聖堂建築だ。
世界遺産にも指定されている。
その周辺の雰囲気は、ヨーロッパの小さい街のよう。

カテドラルの近くにある出店で晩ごはんを食べて、
カテドラル前のバーで一杯飲んで帰った。

カテドラルのある中心地

カテドラルのある中心地

翌日は、さっそく街を歩いた。
まずは、スーパーマーケットに向かう。
ニカラグアの都市部のスーパーマーケットでは、
ドルが使えておつりがコルドバでもらえる。
そのレートが良いということだったので、
コルドバを手に入れるために行くことにした。

「La Union」の中

「La Union」の中

カテドラルの横の市場を通って、
「La Union」というスーパーマーケットに行った。
10ドル札でタバコを買って、おつりのコルドバをもらった。
市場のジュース屋さんに、冷たいチョコラテ飲みに行った。

市場のジュース売り場

市場のジュース売り場

それから、カテドラルのある広場に行った。
お土産売りの露店で珊瑚のブレスレットを買った(200C$)。
そのまま西に向かって歩いた。
小さい教会に入ったり、通りを歩いた。
「ルベン・ダリオ博物館」までたどり着いたので、入ってみることにした。

ルベン・ダリオとは、ラテンアメリカ文学における近代主義運動を
代表する詩人で、中米で最も偉大な詩人と称されている。
レオン市民は特にこの詩人を敬愛しており、
彼の育った家を博物館として保存している。
ここに来て初めて知る人物だったけど、
中は当時を偲ぶ家具などが展示されて、歴史を感じる建物も素晴らしい。

「ルベン・ダリオ博物館」

「ルベン・ダリオ博物館」。入場料は寄付制

コンサートホールの前を通り、カテドラル周辺へと戻る。
ビリヤード場をみつけた。
ニカラグアに入国してからここに来るまで、何度もビリヤード場はみかけた。
娯楽の少ない国には、ビリヤード場がよくある。
少し遅めの昼食は、市場で食べ、宿に戻った。

ビリヤード場

ビリヤード場

宿で休んだ後、日が暮れるとまた出かけた。
市場は早い時間に店じまいをするらしく、晩ごはんのあてが外れた。
それで、カテドラルのある広場より東を歩いてみた。
昼間には開いていなかったバーがたくさんあった。
屋台がある公園をみつけ、そこで晩ごはんにした。

その後、昼間にみつけたビリヤード場に行った。
とりあえずビールを買って、おじさんたちが、プレーしているのを観ていた。
どういうルールでプレーするのかわからなかったが、
しばらくすると、私たちがプレーしていいよと言ってくれたので、
プレーした。
周りのおじさんたちも興味津々に私たちのプレーを観ている。
久しぶりだったのもあって下手くそなプレーになってしまい、
日本人として恥ずかしい結果となってしまった。
しばらく、そのビリヤード場でおじさんたちと飲みながらしゃべって、
宿に戻ると冷たい水シャワーを浴びて寝た。

カテドラルのある広場で行われていたパレード

カテドラルのある広場で行われていたパレードの女性

翌朝、朝食を済ませると、カテドラルに行ってみた。
実は屋上に上ることができると聞いて、行ってみようと思ったからだ。
だけど、結局上ることはできず。
(ツーリストポリスに聞けば入れたかもしれない)。

宿に戻ると、荷物をまとめてチェックアウトした。
宿の近くから乗り合いタクシーに乗り、バスターミナルに行った(20C$)。
そして、首都マナグア行きのバスに乗車。
グラナダへと向かう。

泊まった宿:Latina Hostal

【住所】Puerta de Emergencia Hospital Heodra, 1-1/2 blocks, Leon
【料金】6ドル(4人ドミトリー)
【設備】Wi-fi、キッチン、朝食付き
【評価】★★★☆☆

移動:サン・サルバドル→レオン

1. サン・サルバドル→サンタ・ロサ。バスで3時間半。170km。5ドル。
2. サンタ・ロサ→エル・アマティージョ(エルサルバドル国境)。バスで30分。20km。1ドル。
3. エル・アマティージョ→グアサウレ(ホンジュラス国境)。バスで2時間。130km。5ドル。
4. グアサウレ→チナンテガ。バスで1時間。80km。40C$(荷物代20C$)。
5. チナンテガ→レオン。チキンバスで1時間。40km。17C$。
サンサルバドル→レオン

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