自然あふれる秋田県仙北市、
十和田八幡平国立公園内乳頭山の山麓に
茅葺、杉皮葺屋根の湯治棟の佇まいが、
なんとも風情のある乳頭温泉郷の黒湯温泉。
乳頭温泉郷は、その一帯に広がる温泉郷だ。
ちなみに、温泉郷とは、
一定の範囲内に集まっている温泉の総称で……。
温泉狂とはちがいます
鶴の湯温泉、大釜温泉、妙乃湯温泉、
蟹場温泉、孫六温泉、黒湯温泉、
休暇村乳頭温泉郷の
計7つの宿で構成されていて、
1967年10月19日には、国民保養温泉地に指定されている。
黒湯温泉の開湯はなんと、約300年前。
温泉郷の中では2番目に古いようだ。
古くからの湯治宿で、宿泊棟に加えて自炊棟がある。
周囲には温泉が吹き出していて、
硫黄の出る付近は草木が生えていない。
風呂は二つあって、一つは混浴、一つは男女別となっている。
男女別の方に入ってみた。
浴衣を来た金髪の女の人と同時に扉を開ける。
10人程が入れる内湯は、
すでに後一人入れるかぐらいに人がいた。
肩を寄せ合うように、湯に浸かる。
湯の色は、青みがかった乳白色で少しぬるっとした。
露天風呂に入ると、それはそれはのどかな景色が見えて、開放的。
湯といい、景観といい、最高の温泉だ。
こちらは外にあるだけに更にお湯が温いため、
みんな長湯していた。
東屋には打たせ湯もある。
乳頭温泉、
田沢湖への旅行と合わせて楽しむもよし、
宿泊者して、七湯の湯めぐり帖(1500円)を購入し、
じっくり全湯を堪能するもよし。
味わい深い温泉だ。
【住所】秋田県田沢湖町生保内字黒湯沢2-1
【泉質】硫黄泉
【入浴料】400円