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【アフリカ大陸縦断022】世界一危険なルートに向けて相棒は現れるのか!?(@〜コンソ〜/エチオピア)

奇跡の再会

朝7時、ホテルの前の幹線道路に立つ。
カイアファールは、ジンカ方面とアルバミンチ方面の
分岐点になっている。
バスターミナルはなく、カイアファールを経由するミニバスを
つかまえて、乗せてもらうしかない。
ケンジさんが先にジンカ行きのミニバスに乗り込んだ。
エリコちゃんとシューマ君はアルバミンチ、私はその手前コンソに
向かう予定なので、一緒のバスに乗り込むことになる。
幹線道路沿いには、私たちと同じくエチオピア人旅行者もミニバスを
待っているようだった。
「彼らより手前でミニバスをつかまえよう」と場所を移動した。

少ししたら、私たちの立っていたすぐ近くに、6人組の男たちが乗った
トヨタのハイラックスが停まった。
「謝礼は払うので乗せてもらえないだろうか?」と相談すると、
いいよと言ってもらえたので、後ろの荷台に乗り込んだ。

ヒッチハイクでコンソへ

ヒッチハイクでコンソへ

朝の空気は冷たかったけど、太陽の陽射しは暖かく気持ちよかった。
山々を眺め、見慣れない木々を鑑賞し、
通り過ぎる牛飼いの民族に手を振った。

途中、小さな町のウェイトという小さな町に立ち寄って、
朝食タイムが取られた。
乗せてくれた男の人たちは、私たちにティブスを別けてくれ、
コーヒーをごちそうしてくれた。
彼らは身なりもきれいでスマホも持ち、裕福そうだった。

インジェラとティブス

インジェラとティブス

再び出発し、標高が下がって行くと暖かくなった。
いろんな民族にすれ違った。
しばらくすると、コンソ族の女性がいた。
それからすぐにコンソの町に到着した。11時頃のこと。
アマヌエルと行った町の中心のレストランに入って、ランチタイムだ。

彼らは生肉をインジェラに包んで食べていた。
私たちは、シェケラティブスを注文。
昼食の後はみんなとお別れ。
乗せてくれた彼らは結局謝礼を受け取らなかった。
コーヒーまでごちそうしてもらって、本当にありがたい。

「KONSO EDGED HOTEL」のレストランにて

「KONSO EDGED HOTEL」のレストランにて

生肉とインジェラを食べる男性群

生肉とインジェラを食べる男性群

それから、「FARO Family Pension」に行った。
アマヌエルと再会。部屋を用意してもらった。
「君から預かっていた手紙だけど、結局、
君がいない間1人も日本人は来なかったよ」。
そう言ってコンソを出るときに預けていた手紙を返してくれた。
私は南部に出かける前、一緒にナイロビに行かないかという手紙を
ここに帰って来る日にちとともに書いて、
日本人が来たら渡してくれと預かってもらっていたのだ。
残念ながら、相棒は現れず。

昼食時に飲んだビールで気分がよくなっていた私は、
荷物をおろすとそのまま同じ店に飲みに行った。
土曜日の昼ということもあって、店は男たちでにぎやかだった。
私はその頃、そんな男たちの中で自然にビールが飲めるようになっていた。
一緒に飲もうよなんて誘いも、丁寧に断ればしつこくなかった。
店先のテレビでは、北京で開催される世界陸上の開会式が中継されていた。
テレビの手前にはこの店で飼われている猿がバナナをほおばる。

大きなジョッキで計3杯飲んで調子よくペンションに戻ると、
南部を旅して真っ黒になった服を洗濯した。
シャワーも浴びたかったけど、今日は水が出ないらしい。
ちなみにこの4日間ずっと電気も通らない。
ベッドに横になると酔いが回って昼寝した。

コンソの町

コンソの町

夕方起きると、晩ごはんに出かけた。
同じレストラン。
食事の注文はできないと言われ、コーラだけ飲んだ。
さて、これからどうするか。

これからケニアとの国境の町モヤレまで行く。
ここまではいい。
ここからだ。
その先、モヤレからナイロビの間はソマリアからの強盗集団に
よく襲撃されることで有名なルートだ。
更に、目的のナイロビは、治安の悪い凶悪都市として名高い町。
できれば誰かと行きたかったが、結局相棒は現れず。
誰かがやって来るのを待つか。
それとも1人で行ってしまうか。

どうしようか、と考えているとき。
ふと、レストランの中庭を見ると、
ジンカにいるはずのケンジさんの姿があった。
ジンカの後は他の南部の町にも行くと言っていた彼が
なぜここにいるのか。
ジンカで目的のムルシ族を見た後手持ちの現金が尽き、
停電が復旧していないためATMでお金をおろすこともできず、
もうケニアまで行ってしまおうと考えたそうだ。
私は彼に泊まっているペンションを教えていなかったので、
ここで会えたのも本当に偶然だった。
奇跡の連続で、私は危険なルートの相棒をみつけることができた。

さっそく、バスターミナルに行ってモヤレ行きのバスについて尋ねた。
チケットなどはないから、明日の朝5時半に出発だと言われた。
バスターミナルの近くで晩ごはんにもありつけた。
インジェラの上にいろんな豆類のおかずが載ったバイアナトゥを食べた。
これでインジェラも食べおさめ、と思ってもほとんど食べられなかった。

ペンションに戻ると、満室とのことだったが、
アマヌエルに近くの安いペンションを紹介してもらって向かった。
そこは自家発電のあるペンションで、しかも安く泊まれた。
持ち金の少ないケンジさんにはちょうどよかった。

ペンションに戻ると、キャンドルの火がゆらゆらと揺れる部屋で、
奇跡的な再会の余韻に浸った。
タバコを吸いに部屋を出ると、これまた星空がきれいで
写真を撮っていると、男がやって来て何か話しかけてきた。
暗闇で出くわす黒人には、やっぱりまだ恐怖を感じる自分がいた。
「アムハラ語はしゃべれない」と言うと、彼は英語を話した。
友達と間違って声をかけてしまったらしい。
彼は、アルバミンチとコンソの間の町に住むんだと話した。
その近くにはナッチサハル国立公園があって、
そこにはシマウマがいるんだよと教えてくれた。
シマウマを身近に感じた初めての瞬間だった。

翌朝、アマヌエルについて来てもらって、バスターミナルに行った。
モヤレ行きのバスが停まっていた。
ケンジさんにも再会し、バスに乗り込んだ。
ムスリムの女性の隣に座る。
バスは6時前には出発した。

よく揺れる車内でぐっすり熟睡。
途中ヤベロの近くの町で休憩を挟んだ。
レストランでは、最後のアボカドジュースを堪能した。

国境の町モヤレには13時頃到着。
さて、ここからナイロビまでは身を引き締めて挑まなくてはいけない。

コンソの宿:FALO Family Pension

【住所】バスターミナル出て左手まっすぐ下る
【料金】100ETB(シングル・シャワー付)
【設備】コンセントなし
【評価】★★★★

移動:カイアファール→コンソ

ヒッチハイク。約100km。
カイアファール→コンソ

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