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【アメリカ大陸縦断004】メキシコ第二の都市と本場のテキーラ(@グアダラハラ/メキシコ)

広いグアダラハラとテキーラ村

ティファナから38時間かけて乗ったバスは、
ゴツゴツした岩山をいくつも越えて、何もない乾いた土地の一本道を走った。
途中いくつかの街を過ぎて、いくつかの検問もあった。
久しぶりの超長距離バス、覚悟はしていたけどなかなかの地獄だった。
バスのボロさはそれほどでもなかったけど、
帰省ラッシュのため、周りは小さい子供を連れた大家族で、
ギャン泣きに、背中ツンツン、足ドンドン、の連続。
とてもゆっくり眠れたものではなかった。
みんな大きな荷物を規定以上に乗せ、トイレも荷物だらけで使えなかった。
細かく調べてはないけど、
飛行機の方がバスで移動するより安い場合もあるらしい。
でも、これが私のやりたいことなのだ。自分でもマゾかもしれないと思う。

ティファナから2時間時差があり、6時前にバスターミナルに着いた。
まだまだ真っ暗。
ターミナルの待合室も開いていない。
ちょっと怖いなと思ったけど、バスの中で顔見知りになった家族が
しばらくターミナル内にいそうだったので、一緒にいさせてもらった。

アルマス広場

明るくなった頃、ローカルバスに乗って、セントロに向かった。
宿に着くと、ビールを飲んで昼寝。
そうだ、そうだ、スペイン語でビールはセルベッサだったなと思い出す。
数字の数え方は6までしか思い出せないけれど、ビールの呼び方は大事だ。

たくさん眠れるかと思ったけど、あまり眠ることができず、
まだ日の暮れる時間ではなかったので、出かけてみることにした。
街の見所は中心地に集まっているみたいで、歩いて行けるようだった。

大通りに出ると、カテドラルが見えたので行ってみた。
カテドラルとハリスコ州庁舎に囲まれたアルマス広場には、
平日にも関わらず人がたくさんいた。
それから、その前にある広場を通り抜け、
商店が並んでにぎわっているコロン通りを歩いた。

グアダラハラのクリスマスモード

それから、ちょっと美味しいメキシコ料理を食べたいなと思い、
レストランに入ってみるもスペイン語がわからず、
調理場でいろいろ指差して注文したのに、タコスしか出てこなかった。
暗くなる前に宿に戻った。

ルームメイトのドイツ人、ララは英語もスペイン語もペラペラで、
夜でも気軽に外に出かけて行った。
「絶対に夜は1人で出歩いちゃダメだよ」といろんな人に何度も
念をおされていた私には、それが語学力の問題なのかふと考えてみた。
ララに「危なくないの?」と聞くと、「街はクリスマスモードよ」なんて
自分の街を歩いて来たような口ぶり。
自分が心配しすぎなのかと疑えてきたが、無難に宿にいることにした。

その夜、とりあえずグアテマラでスペイン語を勉強するまでは、
乗り切れそうなくらいのスペイン語を、
メキシコで英語を教えているイギリス人にわかりやすく教えてもらった。
もちろん、数字の6より後も言えるようになった。

翌朝、ララと一緒に出かけた。
Terminal Viejaというバスターミナルまで行くと、
テキーラ村行きのバス(往復140ペソ)に乗り込んだ。
ララは、赤いソースのかかった果物を売店で買っていた。
ひとつ、試しに食べさせてもらったら、
甘いメロンと辛いというわけではないのだけどスパイシーなソースが、
組み合わさった変な味だった。
「私も最初は、苦手だったわ。
ハマったらもう赤いソースなしでは物足りないわよ」。
赤いソースの上にライムが絞ってあるのもあったそう。
この美味しさがわかるときが来るんだろうか。

バスがは1時間走っても、まだグアダラハラにいるようだった。
メキシコ第二の都市だけあって、大きい。
1時間半くらい走ったところで景色が変わりだした。
しばらくすると、アガベの畑が見えてくる。
テキーラとは、ハリスコ州とその周辺でアガベを原料に造られる蒸留酒である。
グアダラハラからテキーラ村は2時間。

テキーラ村に到着すると、カラフルなメキシコらしい建物の
土産屋や商店が並ぶ通りを歩き、
日本でも有名なテキーラのホセ・クエルボのツアー(ツアー代180ペソ)に
参加することにした。

クエルボとはカラスの意味らしく、
敷地内には大きなカラスの像が立っている。

テキーラ工場内を製造過程に沿って案内してもらう。
アガペは、葉っぱをはぎとり幹の部分を原料としていて、
蒸すと甘くなり、途中の段階のものを試食させてもらったら確かに甘かった。
けれど、繊維質で私には飲み込めなかった。
繊維は布やひもにして再利用するそうだ。

アガペの幹
アガペの実

なんでも、テキーラにはアガペ100%のものと
ミックスされたものがあるらしく、
アガペ100%のものはストレートで飲むのに適していてお値段も高い。
ミックスされたものは、49%までの副原料を一緒に発酵させたもので、
カクテルなどに使うそう。

ホセ・クエルボ

工場見学のお楽しみは、もちろん試飲!
一杯飲んだだけで、体中が熱くなる。

樽で熟すほど琥珀色になるらしく、その段階は5つに分かれる。
ブランコは、製造されすぐに瓶詰めされたもので透明。
ゴールドは、ブランコと熟成されたものをミックスさせたもの。
レポサドは、2ヶ月〜1年未満樽で寝かせたもの。
アニェホは、1年以上またはレポサドよりも寝かせたもの。
エクストラ・アニェホは、3年以上寝かせたもので、かなり濃い琥珀。
7年もののエクストラ・アニェホも飲ませてもらったら、
すごく美味しかった。
こんなにテキーラを味わったのは初めて。
ここぞとばかりにいろいろと試飲をさせてもらったら、
いい感じに酔っぱらって、体中に多幸感がめぐった。
メキシコ最高。



その夜、ララは友達の結婚式のためにグアダラハラを経った。
大学のクラスメイトの結婚式がメキシコで執り行われるそうだ。

夜が更けると、宿にはダンサーとバンドがやって来て、
宿以外の人たちも集まり盛り上がった。
明日はグアダルーペ聖母祭だから、パーティーが行われているのだ。
ちなみに、グアダルーペの聖母は、
メキシコで最も敬愛されている宗教的シンボルで、
グアダラハラに来るまでのバスの中では、
TATOOにその姿を彫っている人もいたし、
肌身離さず持ち歩いている石に刻んでいる人もいた。

明日はグアダルーペ聖母祭だし、旅人をお休みの日にすることにしよう。

泊まった宿:Hostel Guadalajara Centro

【住所】Maestranza 147 Esquina Lopez Cotilla Colonia Centro, 44100
【料金】180ペソ(8人女ドミトリー)
【設備】Wi-fi、キッチン、朝食付き
【評価】★★★☆☆

移動:ティファナ→グアダラハラ

バスで38時間(estrellas pacifico)。2,300㎞。1400ペソ。
ティファナ→グアダラハラ

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